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〘176㌻〙

第1章

1 ヱホバ集會しふくわいの幕屋まくやよりモーセを呼よびこれに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ汝等なんぢらの中うちの人ひともし家畜かちくの禮物そなへものをヱホバに供そなへんとせば牛うしあるひは羊ひつじをとりてその禮物そなへものとなすべし

3 もし牛うしの燔祭はんさいをもてその禮物そなへものになさんとせば全󠄃まつたき牡牛をうしを供そなふべしすなはち集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにてこれをヱホバの前󠄃まへにその受納󠄃うけいれたまふやうに供そなふべし 4 彼かれその燔祭はんさいとする者ものの首かしらに手てを按おくべし然されば受納󠄃うけいれられて彼かれのために贖罪あがなひとならん 5 彼かれヱホバの前󠄃まへにその犢こうしを宰ほふるべし又󠄂またアロンの子等こどもなる祭司さいし等らはその血ちを携たづさへきたりて集會しふくわいの幕屋まくやの門かどなる壇だんの四圍󠄃まはりにその血ちを灑そゝぐべし 6 彼かれまたその燔祭はんさいの牲ものの皮かはを剝はぎこれを切きりわかつべし 7 祭司さいしアロンの子等こら壇だんの上うへに火ひを置おきその火ひの上うへに薪柴たきゞを陳ならべ 8 而しかしてアロンの子等こどもなる祭司さいし等らその切きりわかてる者ものその首かしらおよびその脂あぶらを壇だんの上うへなる火ひの上うへにある薪たきゞの上うへに陳ならぶべし 9 その臓腑ざうふと足あしはこれを水みづに洗あらふべし斯かくて祭司さいしは一切すべてを壇だんの上うへに燒やきて燔祭はんさいとなすべし是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり

10 またその禮物そなへものもし群むれの羊ひつじあるひは山羊やぎの燔祭はんさいたらば全󠄃まつたき牡をすを供そなふべし 11 彼かれ壇だんの北きたの方かたにおいてヱホバの前󠄃まへにこれを宰ほふるべしアロンの子等こどもなる祭司さいし等らはその血ちを壇だんの四圍󠄃まはりに灑そゝぐべし 12 彼かれまた之これを切きりわかちその首かしらとその脂あぶらを截きりとるべし而しかして祭司さいしこれを皆みな壇だんの上うへなる火ひの上うへにある薪柴たきゞの上うへに陳ならぶべし 13 またその臓腑ざうふと足あしはこれを水みづに洗あらひ祭司さいし一切すべてを携たづさへきたりて壇だんの上うへに燒やくべし是これを燔祭はんさいとなす是これ即すなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり
 176㌻ 

14 若もしまた禽とりを燔祭はんさいとなしてヱホバに獻さゝぐるならば鳲鳩やまばとまたは雛わかき鴿いへばとを携たづさへ來きたりて禮物そなへものとなすべし 15 祭司さいしはこれを壇だんにたづさへゆきてその首くびを切きりやぶりこれを壇だんの上うへに燒やくべしまたその血ちはこれをしぼりいだして壇だんの一方いつぱうにぬるべし 16 またその穀袋えぶくろとその內うちの物ものはこれを除のぞきて壇だんの東ひがしの方かたなる灰󠄃はひ棄すて處どころにこれを棄すつべし 17 またその翼󠄅つばさは切きりはなすこと无なしにこれを割󠄅さくべし而しかして祭司さいしこれを壇だんの上うへにて火ひの上うへなる薪柴たきゞの上うへに燒やくべし是これを燔祭はんさいとなす是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり〘134㌻〙

第2章

1 人ひと素祭そさいの禮物そなへものをヱホバに供そなふる時ときは麥むぎ粉󠄃こをもてその禮物そなへものとなしその上うへに油あぶらをそゝぎ又󠄂またその上うへに乳󠄃香にうかうを加くはへ 2 これをアロンの子等こどもなる祭司さいし等たちの許もとに携たづさへゆくべし斯かくてまた祭司さいしはその麥むぎ粉󠄃こと油あぶら一握ひとつかみをその一切すべての乳󠄃香にうかうとともに取とり之これを記念おぼえの分󠄃ぶんとなして壇だんの上うへに燒やくべし是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり 3 素祭そさいの餘あまりはアロンとその子等こらに歸きすべし是これはヱホバに献さゝぐる火祭くわさいの一ひとつにして至聖󠄃物いときよきものたるなり

4 汝なんぢもし爐かまに燒やきたる物ものをもて素祭そさいの禮物そなへものとなさんとせば麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まぜて作つくれる無酵たねいれぬ菓くわ子しおよび油あぶらを抹ぬりたる無酵たねいれぬ煎餅せんべいを用もちふべし 5 汝なんぢの素祭そさいとする禮物そなへものもし鍋なべに燒やきたる物ものならば麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まぜて酵たねいれずに作つくれる者ものを用もちふべし 6 汝なんぢこれを細こまかに割󠄅さきてその上うへに油あぶらをそゝぐべし是これを素祭そさいとなす 7 汝なんぢの素祭そさいとする禮物そなへものもし釜󠄃かまに煮にたる物ものならば麥むぎ粉󠄃こと油あぶらをもて作つくれる者ものを用もちふべし 8 汝なんぢこれ等らの物ものをもて作つくれる素祭そさいの物ものをヱホバに携たづさへいたるべし是これを祭司さいしに授わたさば祭司さいしはこれを壇だんにたづさへ往󠄃ゆき 9 その素祭そさいの中うちより記念おぼえの分󠄃ぶんをとりて壇だんの上うへに焚やくべし是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり 10 素祭そさいの餘あまりはアロンとその子等こらに皈きすべし是これはヱホバにさゝぐる火祭くわさいの一ひとつにして至聖󠄃物いときよきものたるなり
 177㌻ 

11 凡およそ汝等なんぢらがヱホバにたづさへいたる素祭そさいは都すべて酵たねいれて作つくるべからず汝等なんぢらはヱホバに献さゝぐる火祭くわさいの中うちに酵たねまたは蜜みつを入いれて焚やくべからず 12 但たゞし初はつ熟なりの禮物そなへものをそなふる時ときには汝等なんぢらこれをヱホバにそなふべし然されど馨かうばしき香にほひのためにこれを壇だんにそなふる事ことはなすべからず 13 汝なんぢ素祭そさいを獻さゝぐるには凡すべて鹽しほをもて之これに味あぢつくべし汝なんぢの神かみの契󠄅約けいやくの鹽しほを汝なんぢの素祭そさいに缺かくこと勿なかれ汝なんぢ禮物そなへものをなすには都すべて鹽しほをそなふべし

14 汝なんぢ初はつ穗ほの素祭そさいをヱホバにそなへんとせば穗ほを火ひにやきて殼からをさりたる者ものをもて汝なんぢの初はつ穗ほの禮物そなへものにそなふべし 15 汝なんぢまた油あぶらをその上うへにほどこし乳󠄃香にうかうをその上うへに加くはふべし是これを素祭そさいとなす 16 祭司さいしはその殼からを去さりたる穀物こくもつの中うちおよび油あぶらの中うちよりその記念おぼえの分󠄃ぶんを取とりその一切すべての乳󠄃香にうかうとともにこれを焚やくべし是これすなはちヱホバにさゝぐる火祭くわさいなり

第3章

1 人ひともし酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへを獻さゝぐるに當あたりて牛うしをとりて之これを獻さゝぐるならば牝牡めをにかゝはらずその全󠄃まつたき者ものをヱホバの前󠄃まへに供そなふべし 2 すなはちその禮物そなへものの首かしらに手てを按おき集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにこれを宰ほふるべし而しかしてアロンの子等こどもなる祭司さいし等らその血ちを壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに灌そゝぐべし〘135㌻〙 3 彼かれはまたその酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの中うちよりして火祭くわさいをヱホバに献さゝぐべし即すなはち臓腑ざうふを裹つゝむところの脂あぶらと臓腑ざうふの上うへの一切すべての脂あぶら 4 および二箇ふたつの腎じんとその上うへの脂あぶらの腰󠄃こしの兩りやう傍はうにある者ものならびに肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくの腎じんの上うへに達󠄃いたる者ものを取とるべし 5 而しかしてアロンの子等こら壇だんの上うへにおいて火ひの上うへなる薪たきゞの上うへの燔祭はんさいの上うへにこれを焚やくべし是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひたるなり

6 もしまたヱホバに酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへを献さゝぐるにあたりて羊ひつじをその禮物そなへものとなすならば牝牡めをにかゝはらず其その全󠄃まつたき者ものを供そなふべし
 178㌻ 
7 若もしまた羔羊こひつじをその禮物そなへものとなすならば之これをヱホバの前󠄃まへに牽󠄁ひき來きたり 8 その禮物そなへものの首かしらに手てを按おきこれを集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへに宰ほふるべし而しかしてアロンの子等こらその血ちを壇だんの四圍󠄃まはりにそゝぐべし 9 彼かれその酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの中うちよりして火祭くわさいをヱホバに献さゝぐべし即すなはちその脂あぶらをとりその尾をを脊骨せぼねより全󠄃まつたく斷たちきりまた臓腑ざうふを裹つゝむところの脂あぶらと臓腑ざうふの上うへの一切すべての脂あぶら 10 および兩箇ふたつの腎じんとその上うへの脂あぶらの腰󠄃こしの兩りやう傍はうにある者ものならびに肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくの腎じんの上うへに達󠄃いたる者ものをとるべし 11 祭司さいしはこれを壇だんの上うへに焚やくべし是これは火祭くわさいにしてヱホバにたてまつる食󠄃物しよくもつなり

12 もし山羊やぎを禮物そなへものとなすならばこれをヱホバの前󠄃まへに牽󠄁ひき來きたり 13 其その首かしらに手てを按おきこれを集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへに宰ほふるべし而しかしてアロンの子等こらその血ちを壇だんの四圍󠄃まはりに灌そゝぐべし 14 彼かれまたその中うちよりして禮物そなへものをとりヱホバに火祭くわさいをささぐべしすなはち臓腑ざうふを裹つゝむところの脂あぶらと臓腑ざうふの上うへのすべての脂あぶら 15 および兩箇ふたつの腎じんとその上うへの脂あぶらと腰󠄃こしの兩りやう傍はうにある者ものならびに肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくの腎じんの上ほとりに達󠄃いたる者ものをとるべし 16 祭司さいしはこれを壇だんの上うへに焚やくべし是これは火祭くわさいとして奉たてまつる食󠄃物しよくもつにして馨かうばしき香にほひたるなり脂あぶらはみなヱホバに歸きすべし 17 汝等なんぢらは脂あぶらと血ちを食󠄃くらふべからず是これは汝なんぢらがその一切すべての住󠄃處すみかにおいて代々よゝ永ながく守まもるべき例のりなり

第4章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげていふべし人ひともし誤󠄄あやまりてヱホバの誡命いましめに違󠄇たがひて罪つみを犯をかしその爲なすべからざる事ことの一ひとつを行おこなふことあり 3 また若もし膏あぶらそゝがれし祭司さいし罪つみを犯をかして民たみを罪つみに陷おとしいるゝごとき事ことあらばその犯をかせし罪つみのために全󠄃まつたき犢こうしの若わかき者ものを罪祭ざいさいとしてヱホバに献さゝぐべし 4 即すなはちその牡犢をうしを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに牽󠄁ひききたりてヱホバの前󠄃まへにいたりその牡犢をうしの首かしらに手てを按おきその牡犢をうしをヱホバの前󠄃まへに宰ほふるべし〘136㌻〙 5 かくて膏あぶらそゝがれし祭司さいしその牡を犢うしの血ちをとりてこれを集會しふくわいの幕屋まくやにたづさへ入いり 6 而しかして祭司さいし指ゆびをその血ちにひたしてヱホバの前󠄃まへ聖󠄃所󠄃きよきところの障蔽へだての幕まくの前󠄃まへにその血ちを七なゝ次󠄄たびそゝぐべし
 179㌻ 
7 祭司さいしまたその血ちをとりてヱホバの前󠄃まへにて集會しふくわいの幕屋まくやにある馨香けいかうの壇だんの角つのにこれを塗ぬるべしその牡を犢うしの血ちは凡すべてこれを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにある燔祭はんさいの壇だんの底下もとに灌そゝぐべし 8 またその牡を犢うしの脂あぶらをことごとく取とりて罪祭ざいさいに用もちふべし即すなはち臓腑ざうふを裹つゝむところの油あぶらと臓腑ざうふの上うへの一切すべての脂あぶら 9 および兩箇ふたつの腎じんと其その上うへの脂あぶらの腰󠄃こしの兩りやう傍はうにある者ものならびに肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくの腎じんの上うへに達󠄃いたる者ものを取とるべし 10 之これを取とるには酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの牛うしより取とるが如ごとくすべし而しかして祭司さいしこれを燔祭はんさいの壇だんの上うへに焚やくべし 11 その牡を犢うしの皮かはとその一切すべての肉󠄁にくおよびその首かしらと脛あしと臓腑ざうふと糞ふん等など 12 凡すべてその牡を犢うしはこれを營えいの外そとに携たづさへいだして灰󠄃はひを棄すつる場ばなる淸淨きよき處ところにいたり火ひをもてこれを薪柴たきゞの上うへに焚やくべし即すなはち是これは灰󠄃はひ棄すて處どころに焚やくべきなり

13 またイスラエルの全󠄃ぜん會衆くわいしう過󠄃失あやまちをなしたるにその事こと會衆くわいしうの目めにあらはれずして彼等かれらつひにヱホバの誡命いましめの爲なすべからざる者ものを爲なし罪つみを獲うることあらんに 14 もし其その犯をかせし罪つみあらはれなば會衆くわいしうの者もの若わかき犢こうしを罪祭ざいさいに献さゝぐべし即すなはちこれを集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへに牽󠄁ひきいたり 15 會衆くわいしうの長老等としよりたちヱホバの前󠄃まへにてその牡を犢うしの首かしらに手てを按おきその一人ひとり牡を犢うしをヱホバの前󠄃まへに宰ほふるべし 16 而しかして膏あぶらそゝがれし祭司さいしその牡を犢うしの血ちを集會しふくわいの幕屋まくやに携たづさへいり 17 祭司さいし指ゆびをその血ちにひたしてヱホバの前󠄃まへ障蔽へだての幕まくの前󠄃まへにこれを七なゝ次󠄄たびそゝぐべし 18 祭司さいしまたその血ちをとりヱホバの前󠄃まへにて集會しふくわいの幕屋まくやにある壇だんの角つのにこれを塗ぬるべし其その血ちは凡すべてこれを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにある燔祭はんさいの壇だんの底下もとに灌そゝぐべし 19 また其その脂あぶらをことごとく取とりて壇だんの上うへに焚やくべし 20 すなはち罪祭ざいさいの牡を犢うしになしたるごとくにこの牡を犢うしにもなし祭司さいしこれをもて彼等かれらのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば彼等かれら赦ゆるされん 21 かくして彼かれその牡を犢うしを營えいの外そとにたづさへ出いだし初次󠄄はじめの牡を犢うしを焚やきしごとくにこれを焚やくべし是これすなはち會衆くわいしうの罪祭ざいさいなり
 180㌻ 

22 また牧伯つかさたる者もの罪つみを犯をかしその神かみヱホバの誡命いましめの爲なすべからざる者ものを誤󠄄あやまり爲なして罪つみを獲うることあらんに 23 若もしその罪つみを犯をかせしことを覺さとらば牡山羊をやぎの全󠄃まつたき者ものを禮物そなへものに持もちきたり 24 その山羊やぎの首かしらに手てを按おき燔祭はんさいの牲ものを宰ほふる場ばにてヱホバの前󠄃まへにこれを宰ほふるべし是これすなはち罪祭ざいさいなり〘137㌻〙 25 祭司さいしは指ゆびをもてその罪祭ざいさいの牲ものの血ちをとり燔祭はんさいの壇だんの角つのにこれを抹ぬり燔祭はんさいの壇だんの底下もとにその血ちを灌そゝぎ 26 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの脂あぶらのごとくにその脂あぶらを壇だんの上うへに焚やくべし斯かく祭司さいしかれの罪つみのために贖事あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん

27 また國くにの民たみの中うちに誤󠄄あやまりて罪つみを犯をかしヱホバの誡命いましめの爲なすべからざる者ものの一ひとつを爲なして罪つみを獲うる者ものあらんに 28 若もしその罪つみを犯をかせしことを覺さとらば牝め山羊やぎの全󠄃まつたき者ものを牽󠄁ひききたりその犯をかせし罪つみのためにこれを禮物そなへものになすべし 29 即すなはちその罪祭ざいさいの牲ものの首かしらに手てを按おき燔祭はんさいの牲ものの場ばにてその罪祭ざいさいの牲ものを宰ほふるべし 30 而しかして祭司さいしは指ゆびをもてその血ちを取とり燔祭はんさいの壇だんの角つのにこれを抹ぬりその血ちをことごとくその壇だんの底下もとに灌そゝぐべし 31 祭司さいしまた酬恩祭しうおんさいの牲ものより脂あぶらをとるごとくにその脂あぶらをことごとく取とりこれを壇だんの上うへに焚やきてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし斯かく祭司さいしかれのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん

32 彼かれもし羔羊こひつじを罪祭ざいさいの禮物そなへものに持もちきたらんとせば牝めすの全󠄃まつたき者ものを携たづさへきたり 33 その罪祭ざいさいの牲ものの首かしらに手てを按おき燔祭はんさいの牲ものを宰ほふる場ばにてこれを宰ほふりて罪祭ざいさいとなすべし 34 かくて祭司さいし指ゆびをもてその罪祭ざいさいの牲ものの血ちを取とり燔祭はんさいの壇だんの角つのにこれを抹ぬりその血ちをことごとくその壇だんの底下もとに灌そゝぎ 35 羔羊こひつじの脂あぶらを酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへより取とるごとくにその脂あぶらをことごとく取とるべし而しかして祭司さいしはヱホバに献さゝぐる火祭くわさいのごとくにこれを壇だんの上うへに焚やくべし斯かく祭司さいし彼かれの犯をかせる罪つみのために贖あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん
 181㌻ 

第5章

1 人ひともし證人あかしびととして出いでたる時ときに諭󠄄誓ちかひの聲こゑを聽きゝながらその見みたる事ことまたはその知しれる事ことを陳のべずして罪つみを犯をかさば己おのれの咎とがは己おのれの身みに歸きすべし 2 人ひともし汚穢けがれたる獸けものの死體しかばね汚穢けがれたる家畜かちくの死體しかばね汚穢けがれたる昆蟲はふものの死體しかばねなど凡すべて汚穢けがれたる物ものに捫さはることあらばその事ことに心こゝろづかざるもその身みは汚けがれて辜つみあり 3 もし又󠄂また心こゝろづかずして人ひとの汚穢けがれにふるゝ事ことあらばその人ひとの汚穢けがれは如何いかなる汚穢けがれにもあれその之これを知しるにいたる時ときは辜つみあり 4 人ひともし心こゝろづかずして誓ちかひを發はつし妄みだりに口くちをもて惡あくをなさんと言いひ善ぜんをなさんと言いはばその人ひとの誓ちかひを發はつして妄みだりに言いふところは如何いかなる事ことにもあれそのこれを知しるにいたる時ときは此これ等らの一ひとつにおいて辜つみあり 5 若もしこれらの一ひとつにおいて辜つみある時ときは某それの事ことにおいて罪つみを犯をかせりと言いひあらはし 6 その愆とがのためその犯をかせし罪つみのために羊ひつじの牝めすなる者ものすなはち羔羊こひつじあるひは牝山羊めやぎをヱホバにたづさへ來きたりて罪祭ざいさいとなすべし斯かくて祭司さいしは彼かれの罪つみのために贖罪あがなひをなすべし〘138㌻〙

7 もし羔羊こひつじにまで手てのとゞかざる時ときは鳲鳩やまばと二羽はか雛わかき鴿いへばと二羽はをその犯をかせし愆とがのためにヱホバに持もちきたり一ひとつを罪祭ざいさいにもちひ一ひとつを燔祭はんさいに用もちふべし 8 即すなはちこれを祭司さいしにたづさへ往󠄃ゆくべし祭司さいしはその罪祭ざいさいの者ものを先さきにさゝぐべし即すなはちその首かしらを頸くびの根もとより切きりやぶるべし但たゞしこれを切きりはなすべからず 9 而しかしてその罪祭ざいさいの者ものの血ちを壇だんの一方いつぱうにそゝぎその餘ほかの血ちをば壇だんの底下もとにしぼり出いだすべし是これを罪祭ざいさいとなす 10 またその次󠄄つぎのは慣例ならはしのごとくに燔祭はんさいにさゝぐべし斯かく祭司さいし彼かれが犯をかせし罪つみのために贖あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん

11 もし二羽はの鳲鳩やまばとか二羽はの雛わかき鴿いへばとまでに手てのとゞかざる時ときはその罪つみある者もの麥むぎ粉󠄃こ一エパの十じふ分󠄃ぶ一いちを禮物そなへものにもちきたりてこれを罪祭ざいさいとなすべしその上うへに膏あぶらをかくべからず又󠄂またその上うへに乳󠄃香にうかうを加くはふべからず是これは罪祭ざいさいなればなり 12 彼かれ祭司さいしの許もとにこれを携たづさへゆくべし祭司さいしはこれを一握ひとつかみとりて記念おぼえの分󠄃ぶんとなし壇だんの上うへにてヱホバの火祭くわさいの上うへにこれを焚やくべし是これを罪祭ざいさいとなす
 182㌻ 
13 斯かく祭司さいしは彼かれが是等これらの一ひとつを犯をかして獲えたる罪つみのために贖あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされんその殘餘のこりは素祭そさいとひとしく祭司さいしに歸きすべし

14 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 15 人ひともし過󠄃失あやまちを爲なし知しらずしてヱホバの聖󠄃物きよきものを于をかして罪つみを獲うることあらば汝なんぢの估ね價づもりに依より聖󠄃所󠄃きよきところのシケルにしたがひて數󠄄すうシケルの銀ぎんにあたる全󠄃まつたき牡羊をひつじを群むれの中うちよりとりその愆とがのためにこれをヱホバに携たづさへきたりて愆祭けんさいとなすべし 16 而しかしてその聖󠄃物きよきものを于をかして獲えたる罪つみのために償つくのひをなしまた之これに五分󠄃ぶんの一をくはへて祭司さいしに付わたすべし祭司さいしはその愆祭けんさいの牡羊をひつじをもて彼かれのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん

17 人ひともし罪つみを犯をかしヱホバの誡命いましめの爲なすべからざる者ものの一ひとつを爲なすことあらば假令たとひこれを知しらざるも尙なほ罪つみありその罪つみを任おふべきなり 18 即すなはち汝なんぢの估ね價づもりにしたがひて群むれの中うちより全󠄃まつたき牡羊をひつじをとり愆祭けんさいとなしてこれを祭司さいしにたづさへいたるべし祭司さいしは彼かれが知しらずして誤󠄄あやまりし過󠄃誤󠄄あやまちのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば彼かれは赦ゆるされん 19 是これを愆祭けんさいとなすその人ひとは誠󠄃まことにヱホバに罪つみを獲えたり

第6章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 人ひともしヱホバにむかひて不ふ信しんをなして罪つみを獲うることあり即すなはち人ひとの物ものをあづかり又󠄂または質しちにとり又󠄂または奪うばひおきて然さる事ことあらずと言いひ或あるひは人ひとを虐󠄃しへたぐる事ことを爲なし〘139㌻〙 3 或あるひは人ひとの落おとせし物ものを拾ひろひおきて然さる事ことなしと言いひ僞いつはりて誓ちかふことを爲なす等など凡すべて人ひとの爲なして罪つみを獲うるところの事ことを一ひとつにても行おこなはゞ 4 是これ罪つみを犯をかして身みに罪つみある者ものなればその奪うばひし物ものその虐󠄃しへたげて取とりたる物ものその預あづかりし物ものその拾ひろひとりし物もの 5 および凡すべてその僞いつはり誓ちかひし物ものを還󠄃かへすべし即すなはちその原げん物ぶつを還󠄃かへしその上うへに五分󠄃ぶんの一をこれに加くはへその愆祭けんさいをさゝぐる日ひにこれをその本主ぬしに付わたすべし
 183㌻ 
6 彼かれその愆祭けんさいをヱホバに携たづさへきたるべし即すなはち汝なんぢの估價ねづもりにしたがひその愆とがのために群むれの中うちより全󠄃まつたき牡羊をひつじをとりて祭司さいしにいたるべし 7 祭司さいしはヱホバの前󠄃まへにおいて彼かれのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば彼かれはその中うちのいづれを行おこなひて愆とがを獲うるもゆるさるべし

8 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 9 アロンとその子等こらに命めいじて言いへ燔祭はんさいの例のりは是かくのごとし此この燔祭はんさいは壇だんの上うへなる爐ろの上うへに旦あしたまで終󠄃夜よもすがらあらしむべし即すなはち壇だんの火ひをしてこれと共ともに燃もえつゝあらしむべきなり 10 祭司さいしは麻󠄃あさの衣服󠄃ころもを着きて麻󠄃あさの褌もゝひきをその肉󠄁にくに纒󠄂まとひ壇だんの上うへにて火ひにやけたる燔祭はんさいの灰󠄃はひを取とりて壇だんの旁かたはらに置おき 11 而しかしてその衣服󠄃ころもを脫ぬぎ他ほかの衣服󠄃ころもをつけてその灰󠄃はひを營えいの外そとに携たづさへいだし淸淨きよき地ところにもちゆくべし 12 壇だんの上うへの火ひをばたえず燃もえしむべし熄きえしむべからず祭司さいしは朝󠄃あさごとに薪柴たきゞをその上うへに燃もやし燔祭はんさいの物ものをその上うへに陳ならべまた酬恩祭しうおんさいの脂あぶらをその上うへに焚やくべし 13 火ひはつねに壇だんの上うへにたえず燃もえしむべし熄きえしむべからず

14 素祭そさいの例のりは是かくのごとしアロンの子等こらこれをヱホバの前󠄃まへすなはち壇だんの前󠄃まへにささぐべし 15 即すなはち素祭そさいの麥むぎ粉󠄃ことその膏あぶらを一握ひとつかみとりまた素祭そさいの上うへの乳󠄃香にうかうをことごとく取とりて之これを壇だんの上うへに焚やき馨かうばしき香にほひとなし記念おぼえの分󠄃ぶんとなしてヱホバにたてまつるべし 16 その遺󠄃餘のこりはアロンとその子等こらこれを食󠄃くらふべし即すなはち酵たねをいれずして之これを聖󠄃所󠄃きよきところに食󠄃くらふべし集會しふくわいの幕屋まくやの庭󠄄にはにて之これを食󠄃くらふべきなり 17 之これを酵たねいれて燒やくべからずわが火祭くわさいの中うちより我われこれを彼等かれらにあたへてその分󠄃ぶんとなさしむ是これは罪祭ざいさいと愆祭けんさいのごとくに至いと聖󠄃きよし 18 アロンの子等こどもらの男をとこたる者ものはみな之これを食󠄃くらふことを得うべし是これはヱホバにたてまつる火祭くわさいの例のりにして汝等なんぢらが代々よゝ永ながくまもるべき者ものなり凡すべてこれに觸ふるる者ものは聖󠄃きよくなるべし
 184㌻ 

19 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 20 アロンとその子等こらが膏あぶらそゝがるゝ日ひにヱホバにさゝぐべき禮物そなへものは是かくのごとし麥むぎ粉󠄃こ一エパの十分󠄃ぶんの一を素祭そさいとなして恒つねに献さゝぐべし即すなはちその半󠄃なかばを朝󠄃あしたにその半󠄃なかばを夕ゆふべにさゝぐべし〘140㌻〙 21 是これは鍋なべの內うちに油あぶらをもて作つくりその燒やけたる時ときに汝なんぢこれを携たづさへきたるべし即すなはちこれを幾個いくつにも劈わりて素祭そさいとなしヱホバに献さゝげて馨かうばしき香にほひとならしむべし 22 アロンの子等こらの中うち膏あぶらをそゝがれて彼かれに繼ついで祭司さいしとなる者ものはこれを献さゝぐべし斯これはヱホバに對たいして永ながく守まもるべき例のりなり是これは全󠄃まつたく焚やきつくすべし 23 凡すべて祭司さいしの素祭そさいはみな全󠄃まつたく焚やきつくすべし食󠄃くらふべからざるなり

24 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 25 アロンとその子等こらに吿つげていふべし罪祭ざいさいの例のりは是かくのごとし燔祭はんさいの牲ものを宰ほふる場ばにて罪祭ざいさいの牲ものをヱホバの前󠄃まへに宰ほふるべし是これは至聖󠄃物いときよきものなり 26 罪つみのために之これをさゝぐるところの祭司さいしこれを食󠄃くらふべし即すなはち集會しふくわいの幕屋まくやの庭󠄄にはにおいて聖󠄃所󠄃きよきところに之これを食󠄃くらふべし 27 凡すべてその肉󠄁にくに觸ふるる者ものは聖󠄃きよくなるべしその血ちもし衣服󠄃ころもに灑そゝぎかゝることあらばその灑そゝぎかゝれる者ものを聖󠄃所󠄃きよきところに洗あらふべし 28 またこれを煮にたる土瓦やきものの器皿うつはは碎くだくべし若もしこれを煮にたる者もの銅あかゞねの鍋なべならば水みづをもてこれを磨󠄃みがき洗あらふべし 29 祭司さいし等らの中うちの男をとこたる者ものは皆みなこれを食󠄃くらふことを得うべし是これは至いと聖󠄃きよし 30 然されどその血ちを集會しふくわいの幕屋まくやにたづさへいりて聖󠄃所󠄃きよきところにて贖罪あがなひをなしたる罪祭ざいさいはこれを食󠄃くらふべからず火ひをもてこれを焚やくべし

第7章

1 また愆祭けんさいの例のりは是かくのごとし是これは至いと聖󠄃者きよきものなり 2 燔祭はんさいを宰ほふる場ばにて愆祭けんさいを宰ほふるべし而しかして祭司さいしその血ちを壇だんの四周󠄃まはりにそゝぎ 3 その脂あぶらをことごとく献さゝぐべし即すなはちその脂あぶらの尾をその臓腑ざうふを裹つゝむところの諸すべての脂あぶら 4 兩個ふたつの腎じんとその上うへの脂あぶらの腰󠄃こしの兩りやう傍はうにある者ものおよび肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくの腎じんの上ほとりにおよべる者ものを取とり 5 祭司さいしこれを壇だんの上うへに焚やきてヱホバに火祭くわさいとすべし之これを愆祭けんさいとなす
 185㌻ 
6 祭司さいし等らの中うちの男をとこたる者ものはみな之これを食󠄃くらふことを得う是これは聖󠄃所󠄃きよきところに食󠄃くらふべし至いと聖󠄃者きよきものなり 7 罪祭ざいさいも愆祭けんさいもその例のりは一ひとつにして異ことならずこれは贖罪あがなひをなすところの祭司さいしに歸きすべし 8 人ひとの燔祭はんさいをさゝぐるところの祭司さいしその祭司さいしはその献さゝぐる燔祭はんさいの物ものの皮かはを自己おのれに得うべし 9 凡すべて爐ろに燒やきたる素祭そさいの物ものおよび凡すべて釜󠄃かまと鍋なべにて製こしらへたる者ものはこれを献さゝぐるところの祭司さいしに歸きすべし 10 凡およそ素祭そさいは油あぶらを和まぜたる者ものも乾かわきたる者ものもみなアロンの諸すべての子等こらに均ひとしく歸きすべし

11 ヱホバに献さゝぐべき酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの例のりは是かくのごとし 12 若もしこれを感謝󠄃かんしやのために献さゝぐるならば油あぶらを和まぜたる無酵たねいれぬ菓くわ子しと油あぶらをぬりたる無酵たねいれぬ煎餅せんべいおよび麥むぎ粉󠄃こに油あぶらをませて燒やきたる菓くわ子しをその感謝󠄃かんしやの犧牲いけにへにあはせて献さゝぐべし 13 その菓くわ子しの外ほかにまた有󠄃酵たねいれしパンを酬恩祭しうおんさいなる感謝󠄃かんしやの犧牲いけにへにあはせてその禮物そなへものに供そなふべし〘141㌻〙 14 即すなはちこの全󠄃體すべての禮物そなへものの中うちより一箇ひとつ宛づゝを取とりヱホバにさゝげて擧祭きよさいとなすべし是これは酬恩祭しうおんさいの血ちを灑そゝぐところの祭司さいしに歸きすべきなり

15 感謝󠄃かんしやのために献さゝぐる酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの肉󠄁にくはこれを献さゝげしその日ひの中うちに食󠄃くらふべし少すこしにても翌󠄃朝󠄃あくるあさまで存のこしおくまじきなり 16 その犧牲いけにへの禮物そなへものもし願ぐわん還󠄃はたしかまたは自意こゝろよりの禮物そなへものならばその犧牲いけにへをさゝげし日ひにこれを食󠄃くらふべしその殘餘のこりはまた明日あくるひこれを食󠄃くらふことを得うるなり 17 但たゞしその犧牲いけにへの肉󠄁にくの殘餘のこりは第三日みつかめにいたらば火ひに焚やくべし 18 若もしその酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの肉󠄁にくを第三日みつかめに少すこしにても食󠄃くらふことをなさば其それは受納󠄃うけいれられずまた禮物そなへものと算かぞへらるゝことなくして反かへつて憎にくむべき者ものとならん是これを食󠄃くらふ者ものその罪つみを任おふべし

19 その肉󠄁にくもし汚穢けがれたる物ものにふるゝ事ことあらば食󠄃くらふべからず火ひに焚やくべしその肉󠄁にくは淨きよき者ものみなこれを食󠄃くらふことを得うるなり 20 若もしその身みに汚穢けがれある人ひとヱホバに屬ぞくする酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの肉󠄁にくを食󠄃くらはゞその人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし
 186㌻ 
21 また人ひともし人ひとの汚穢けがれあるひは汚けがれたる獸畜けものあるひは忌いまはしき汚けがれたる物もの等など都すべて汚穢けがれに觸ふるることありながらヱホバに屬ぞくする酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの肉󠄁にくを食󠄃くらはゞその人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし

22 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 23 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いふべし牛うし 羊ひつじ 山羊やぎの脂あぶらは都すべて汝等なんぢらこれを食󠄃くらふべからず 24 自みづから死しにたる獸畜けものの脂あぶらおよび裂さきころされし獸畜けものの脂あぶらは諸般もろ〳〵の事ことに用もちふるを得うれどもこれを食󠄃くらふことは絕たえてなすべからず 25 人ひとのヱホバに火祭くわさいとして献さゝぐるところの牲畜けものの脂あぶらは誰たれもこれを食󠄃くらふべからず之これを食󠄃くらふ人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし 26 また汝等なんぢらはその一切すべての住󠄃處すみかにおいて鳥とり獸けものの血ちを決けつして食󠄃くらふべからず 27 何なにの血ちによらずこれを食󠄃くらふ人ひとあればその人ひとは皆みな民たみの中うちより絕たゝるべし

28 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 29 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いふべし酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへをヱホバに献さゝぐる者ものはその酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの中うちよりその禮物そなへものを取とりてヱホバにたづさへ來きたるべし 30 ヱホバの火祭くわさいはその人ひと手てづからこれを携たづさへきたるべし即すなはちその脂あぶらと胸むねとをたづさへ來きたりその胸むねをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなすべし 31 而しかして祭司さいしその脂あぶらを壇だんの上うへに焚やくべしその胸むねはアロンとその子等こらに歸きすべし 32 汝等なんぢらはその酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの右みぎの腿󠄃もゝを擧祭きよさいとなして祭司さいしに與あたふべし 33 アロンの子等こらの中うち酬恩祭しうおんさいの血ちと脂あぶらとを献さゝぐる者ものその右みぎの腿󠄃もゝを得えて自己おのれの分󠄃ぶんとなすべし〘142㌻〙 34 我われイスラエルの子孫ひと〴〵の酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの中うちよりその搖ふれる胸むねと擧あげたる腿󠄃もゝをとりてこれを祭司さいしアロンとその子等こらに與あたふ是これはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに永ながく行おこなはるべき例典のりなり

35 是これはヱホバの火祭くわさいの中うちよりアロンに歸きする分󠄃ぶんまたその子こ等らに歸きする分󠄃ぶんなり彼等かれらを立たててヱホバに祭司さいしの職つとめをなさしむる日ひに斯かく定さだめらる 36 すなはち是これは彼等かれらに膏あぶらをそゝぐ日ひにヱホバが命めいをくだしてイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより彼等かれらに歸きせしめたまふ者ものにて代々よゝ永ながくまもるべき例典のりたるなり
 187㌻ 

37 是これすなはち燔祭はんさい 素祭そさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさい 任職にんしよく祭さい 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの法おきてなり 38 ヱホバ、シナイの野のにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵にその禮物そなへものをヱホバに供そなふることを命めいじたまひし日ひに是これをシナイ山やまにてモーセに命めいじたまひしなり

第8章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢアロンとその子等こらおよびその衣服󠄃ころもと灌そゝぎ膏あぶらと罪祭ざいさいの牡牛をうしと二頭ふたつの牡羊をひつじと無酵たねいれぬパン一ひと筐かごを携たづさへきたり 3 また會衆くわいしうをことごとく集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに集あつめよ 4 モーセすなはちヱホバの己おのれに命めいじたまひし如ごとくなしたれば會衆くわいしうは集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに集あつまりぬ 5 モーセ會衆くわいしうにむかひて言いふヱホバの爲なせと命めいじたまへる事ことは斯かくのごとしと

6 而しかしてモーセ、アロンとその子等こらを携つれきたり水みづをもて彼等かれらを洗あらひ淸きよめ 7 アロンに裏衣したぎを著きせ帶おびを帶おびしめ明衣うはぎを纒󠄂まとはせエポデを着つけしめエポデの帶おびを之これに帶おびしめこれをもてエポデを其その身みに結ゆひつけ 8 また胸むね牌あてをこれに着つけさせその胸むね牌あてにウリムとトンミムをつけ 9 その首かうべに頭かしら帽󠄃づゝみをかむらしめその頭かしら帽󠄃づゝみの上うへすなはちその額ひたひに金きんの板いたの聖󠄃きよき前󠄃まへ板いたをつけたりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし

10 モーセまた灌そゝぎ膏あぶらをとり幕屋まくやとその中うちの一切すべての物ものに灌そゝぎてこれを聖󠄃別きよめ 11 且かつこれを七度なゝたび壇だんにそゝぎ壇だんとその諸もろ〳〵の器具󠄄うつはおよび洗盤たらひとその臺だいに膏あぶらそゝぎてこれを聖󠄃別きよめ 12 また灌そゝぎ膏あぶらをアロンの首かうべにそゝぎ之これに膏あぶらそゝぎて聖󠄃別きよめたり 13 モーセまたアロンの子等こらをつれきたりて裏衣したぎをこれに着きせ帶おびをこれに帶おびしめ頭巾づきんをこれに蒙かむらせたりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとくなり

14 また罪祭ざいさいの牡牛をうしを牽󠄁ひききたりてアロンとその子等こらその罪祭ざいさいの牡牛をうしの頭かしらに手てを按おけり 15 斯かくてこれを殺ころしてモーセその血ちをとり指ゆびをもてその血ちを壇だんの四周󠄃まはりの角つのにつけて壇だんを潔󠄄淨いさぎようしまた壇だんの底下したにその血ちを灌そゝぎて之これを聖󠄃別きよめ之これがために贖あがなひをなせり〘143㌻〙
 188㌻ 
16 モーセまたその臓腑ざうふの上うへの一切すべての脂あぶら肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくおよび兩箇ふたつの腎じんとその脂あぶらをとりて之これを壇だんの上うへに焚やけり 17 但たゞしその牡牛をうしその皮かはその肉󠄁にくおよびその糞ふんは營えいの外そとにて火ひに焚やけりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし

18 また燔祭はんさいの牡羊をひつじを牽󠄁ひききたりてアロンとその子等こらその牡羊をひつじの頭かしらに手てを按つけたり 19 斯かくてこれを宰ころしてモーセその血ちを壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに灑そゝげり 20 而しかしてモーセその牡羊をひつじを切きりさきその頭かしらと肉󠄁塊しゝきれと脂あぶらとを焚やけり 21 また水みづをもてその臓腑ざうふと脛あしを洗あらひてモーセその牡羊をひつじをことごとく壇だんの上うへに焚やけり是これは馨かうばしき香にほひのためにさゝぐる燔祭はんさいにしてヱホバにたてまつる火祭くわさいたるなりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし

22 また他ほかの牡羊をひつじすなはち任にん職しよくの牡羊をひつじを牽󠄁ひききたりてアロンとその子等こらその牡羊をひつじの頭かしらに手てを按おけり 23 斯かくてこれを殺ころしてモーセその血ちをとり之これをアロンの右みぎの耳みゝの端はしとその右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびにつけ 24 またアロンの子等こらをつれきたりてその右みぎの耳みゝの端はしと右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびにその血ちをつけたり而しかしてモーセその血ちを壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに灑そゝげり 25 彼かれまたその脂あぶらと脂あぶらの尾をおよび臓腑ざうふの上うへの一切すべての脂あぶらと肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくならびに兩箇ふたつの腎じんとその脂あぶらとその右みぎの腿󠄃もゝとを取とり 26 またヱホバの前󠄃まへなる無酵たねいれぬパンの筐かごの中うちより無酵たねいれぬ菓くわ子し一箇ひとつと油あぶらぬりたるパンの菓くわ子し一箇ひとつと煎餅せんべい一箇ひとつを取とり是等これらをその脂あぶらの上うへとその右みぎの腿󠄃もゝの上うへに載のせ 27 是これを凡すべてアロンの手てとその子等こらの手てに授さづけ之これをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなさしめたり 28 而しかしてモーセまた之これを彼等かれらの手てより取とり壇だんの上うへにて燔祭はんさいの上うへにこれを焚やけり是これは馨かうばしき香にほひのためにたてまつる任にん職しよく祭さいにしてヱホバにさゝぐる火祭くわさいなり 29 斯かくてモーセその胸むねをとりヱホバの前󠄃まへにこれを搖ふりて搖祭えうさいとなせり任にん職しよくの牡羊をひつじの中うち是これはモーセの分󠄃ぶんに歸きする者ものなりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし
 189㌻ 

30 而しかしてモーセ灌そゝぎ膏あぶらと壇だんの上うへの血ちとをとりて之これをアロンとその衣服󠄃ころもに灑そゝぎまたその子等こらとその子等こらの衣服󠄃ころもにそゝぎアロンとその衣服󠄃ころもおよびその子等こらとその子等こらの衣服󠄃ころもを聖󠄃別きよめたり

31 斯かくてモーセまたアロンとその子等こらに言いひけるは集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにて汝等なんぢらその肉󠄁にくを煮によ而しかして任にん職しよく祭さいの筐かごの內うちなるパンと偕ともにこれを其處そこに食󠄃くらへ是こはアロンとその子等こらこれを食󠄃くらふべしと我われに命めいありしにしたがふなり 32 その肉󠄁にくとパンの餘あまれる者ものは汝等なんぢらこれを火ひに焚やくべし〘144㌻〙 33 汝等なんぢらはその任にん職しよく祭さいの竟をはる日ひまで七日なぬかが間うちは集會しふくわいの幕屋まくやの門口かどぐちより出いづべからず其そは汝等なんぢらの任にん職しよくは七日なぬかにわたればなり 34 今日こんにち行おこなひて汝等なんぢらのために罪つみをあがなふが如ごとくにヱホバ斯かくせよと命めいじたまふなり 35 汝等なんぢらは集會しふくわいの幕屋まくやの門口かどぐちに七日なぬかの間あひだ日夜ひるよる居をりてヱホバの命令おほせを守まもれ然しかせば汝等なんぢら死しぬる事ことなからん我われかく命めいぜられたるなり 36 すなはちアロンとその子等こらはヱホバのモーセによりて命めいじたまひし事等ことどもを盡こと〴〵く爲なせり

第9章

1 斯かくて第八日やうかめにいたりてモーセ、アロンとその子等こらおよびイスラエルの長老等としよりたちを呼よび 2 而しかしてアロンに言いひけるは汝なんぢ若わかき牡を犢うしの全󠄃まつたき者ものを罪祭ざいさいのために取とりまた牡羊をひつじの全󠄃まつたき者ものを燔祭はんさいのために取とりてこれをヱホバの前󠄃まへに獻さゝぐべし 3 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いふべし汝等なんぢら牡山羊をやぎを罪祭ざいさいのために取とりまた犢牛こうしと羔羊こひつじの當たう歳さいにして全󠄃まつたき者ものを燔祭はんさいのために取とりきたれ 4 また酬恩祭しうおんさいのためにヱホバの前󠄃まへに供そなふる牡牛をうしと牡羊をひつじを取とり且かつ油あぶらを和まぜたる素祭そさいをとりきたるべしヱホバ今日けふ汝等なんぢらに顯あらはれたまふべければなり 5 是こゝに於おいてモーセの命めいぜし物ものを集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへに携たづさへ來きたり會衆くわいしうみな進󠄃すゝみよりてヱホバの前󠄃まへに立たちければ
 190㌻ 
6 モーセ言いふヱホバの汝等なんぢらに爲なせと命めいじたまへる者ものはすなはち是これなり斯かくせばヱホバの榮光えいくわう汝等なんぢらにあらはれん 7 モーセすなはちアロンに言いひけるは汝なんぢ壇だんに往󠄃ゆき汝なんぢの罪祭ざいさいと汝なんぢの燔祭はんさいを獻さゝげて己おのれのためと民たみのために贖罪あがなひを爲なしまた民たみの禮物そなへものを獻さゝげて之これがために贖罪あがなひをなし凡すべてヱホバの命めいじたまひし如ごとくせよ

8 是こゝに於おいてアロン壇だんに往󠄃ゆき自己おのれのためにする罪祭ざいさいの犢こうしを宰ほふれり 9 しかしてアロンの子等こらその血ちをアロンの許もとにたづさへ來きたりければアロン指ゆびをその血ちにひたして之これを壇だんの角つのにつけその血ちを壇だんの底下もとに灌そゝぎ 10 また罪祭ざいさいの牲ものの脂あぶらと腎じんと肝かんの上うえの網󠄄まう膜まくを壇だんの上うへに燒やけり凡すべてヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし 11 またその肉󠄁にくと皮かはは營えいの外そとにて火ひに焚やけり

12 アロンまた燔祭はんさいの牲ものを宰ほふりしがその子等こらこれが血ちを自己おのれの許もとに携たづさへきたりければ之これを壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに灌そゝげり 13 彼等かれらまた燔祭はんさいの牲ものすなはちその肉󠄁塊しゝきれと頭かしらをかれに持もちきたりければ彼かれ壇だんの上うへにこれを焚やき 14 またその臓腑ざうふと脛あしを洗あらひ壇だんの上うへにて之これを燔祭はんさいの上うへに焚やけり

15 彼かれまた民たみの禮物そなへものを携たづさへきたれり即すなはち民たみのためにする罪祭ざいさいの山羊やぎを取とりて之これを宰ほふり前󠄃まへのごとくに之これを獻さゝげて罪祭ざいさいとなし 16 また燔祭はんさいの牲ものを牽󠄁ひききたりて定例さだめのごとくに之これをさゝげたり 17 また素祭そさいを携たづさへきたりてその中うちより一握ひとつかみをとり朝󠄃あさの燔祭はんさいにくはへてこれを壇だんの上うへに焚やけり〘145㌻〙

18 アロンまた民たみのためにする酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへなる牡牛をうしと牡羊をひつじを宰ほふりしがその子等こらこれが血ちを己おのれにもちきたりければ之これを壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに灑そゝげり 19 彼等かれらまたその牡牛をうしと牡羊をひつじの脂あぶらおよびその脂あぶらの尾をと臓腑ざうふを裹つゝむ者ものと腎じんと肝かんの上うへの網󠄄まう膜まくとを携たづさへきたれり
 191㌻ 
20 即すなはち彼等かれらその脂あぶらをその胸むねの上うへに載のせきたりけるにアロンその脂あぶらを壇だんの上うへに焚やけり 21 その胸むねと右みぎの腿󠄃もゝはアロンこれをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなせり凡すべてモーセの命めいじたる如ごとし

22 アロン民たみにむかひて手てを擧あげてこれを祝しゆくし罪祭ざいさい 燔祭はんさい 酬恩祭しうおんさいを献さゝぐることを畢をへて下くだれり 23 モーセとアロン集會しふくわいの幕屋まくやにいり出いできたりて民たみを祝しゆくせり斯かくてヱホバの榮光えいくわう 總󠄂體すべての民たみに顯あらはれ 24 火ひヱホバの前󠄃まへより出いでて壇だんの上うへの燔祭はんさいと脂あぶらを燬やきつくせり民たみこれを見みて聲こゑをあげ俯伏ひれふしぬ

第10章

1 茲こゝにアロンの子等こどもなるナダブとアビウともにその火盤ひざらをとりて火ひをこれにいれ香かうをその上うへに盛󠄃もりて異こと火びをヱホバの前󠄃まへに獻さゝげたり是これはヱホバの命めいじたまひし者ものにあらざりしかば 2 火ひヱホバより出いでて彼等かれらを燬やきほろぼせりすなはち彼等かれらはヱホバの前󠄃まへに死しにうせぬ 3 モーセ、アロンに言いひけるはヱホバの宣のたまふところは是かくのごとし云いはく我われは我われに近󠄃ちかづく者等ものどもの中うちに我われの聖󠄃きよきことを顯あらはし又󠄂また全󠄃體すべての民たみの前󠄃まへに榮光さかえを示しめさんアロンは默もく然ねんたりき 4 モーセかくてアロンの叔父󠄃をぢウジエルの子等こどもなるミサエルとエルザパンを呼よび汝等なんぢら進󠄃すゝみよりて聖󠄃所󠄃きよきところの前󠄃まへより汝等なんぢらの兄弟きやうだい等たちを營えいの外そとに携たづさへ出いだせと之これにいひければ 5 すなはち進󠄃すゝみよりて彼等かれらをその裏衣したぎのまゝに營えいの外そとに携たづさへ出いだしモーセの言いへるごとくせり 6 モーセまたアロンおよびその子こエレアザルとイタマルにいひけるは汝なんぢらの頭かしらを露あらはすなかれまた汝なんぢらの衣ころもを裂さくなかれ恐おそらくは汝等なんぢら死しなんまた震怒いかり全󠄃體すべての民たみにおよぶあらん但たゞ汝等なんぢらの兄弟きやうだいたるイスラエルの全󠄃家ぜんかヱホバのかく火ひをもて燬やきほろぼしたまひし事ことを哀なげくべし 7 汝等なんぢらはまた集會しふくわいの幕屋まくやの門かどより出いづべからず恐おそらくは汝等なんぢら死しなん其そはヱホバの灌そゝぎ膏あぶら汝なんぢらの上うへにあればなりと彼等かれらモーセの言ことばのごとくに爲なせり
 192㌻ 

8 茲こゝにヱホバ、アロンに吿つげて言いひたまはく 9 汝なんぢも汝なんぢの子等こらも集會しふくわいの幕屋まくやにいる時ときには葡萄ぶだう酒しゆと濃酒こきさけを飮のむなかれ恐おそらくは汝等なんぢら死しなん是これは汝なんぢらが代々よゝ永ながく守まもるべき例のりたるべし 10 斯かくするは汝等なんぢらが物ものの聖󠄃きよきと世よの間つねなるとを分󠄃わかち汚けがれたると潔󠄄淨いさぎよきとを分󠄃わかつことを得えんため〘146㌻〙 11 又󠄂またヱホバのモーセによりて吿つげたまひし一切すべての法度のりをイスラエルの子孫ひと〴〵に敎をしふることを得えんがためなり

12 モーセまたアロンおよびその遺󠄃のこれる子こエレアザルとイタマルに言いひけるは汝等なんぢらヱホバの火祭くわさいの中うちより素祭そさいの遺󠄃餘のこりを取とり酵たねをいれずして之これを壇だんの側そばに食󠄃くらへ是これは至聖󠄃物いときよきものなり 13 是これはヱホバの火祭くわさいの中うちより汝なんぢに歸きする者ものまた汝なんぢの子等こらに歸きする者ものなれば汝等なんぢらこれを聖󠄃所󠄃きよきところにて食󠄃くらふべし我われかく命めいぜられたるなり 14 また搖ふれる胸むねと擧あげたる腿󠄃もゝは汝なんぢおよび汝なんぢの男子むすこと女子むすめこれを淨きよき處ところにて食󠄃くらふべし是これはイスラエルの子孫ひと〴〵の酬恩祭しうおんさいの中うちより汝なんぢの分󠄃ぶんと汝なんぢの子等こらの分󠄃ぶんに與あたへらるゝ者ものなればなり 15 彼等かれらその擧あぐるところの腿󠄃もゝと搖ふるところの胸むねを火祭くわさいの脂あぶらとともに持もちきたりこれをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなすべし其そは汝なんぢと汝なんぢの子等こらに歸きすべし是これは永ながく守まもるべき例のりにしてヱホバの命めいじたまふ者ものなり

16 斯かくてモーセ罪祭ざいさいの山羊やぎを尋󠄃たづね索もとめけるに旣󠄁すでにこれを燬やきたりしかばアロンの遺󠄃のこれる子等こどもエレアザルとイタマルにむかひてモーセ怒いかりを發はつし言いひけるは 17 罪祭ざいさいの牲ものは至いと聖󠄃きよかるに汝等なんぢらなんぞ之これを聖󠄃きよき所󠄃ところにて食󠄃くはざりしや是これは汝等なんぢらをして會衆くわいしうの罪つみを任おひて彼等かれらのためにヱホバのまへに贖あがなひをなさしめんとて汝等なんぢらに賜たまふ者ものたるなり 18 視みよその血ちはまだこれを聖󠄃所󠄃きよきところに携たづさへいることをせざりきかの物ものは我わが命めいぜしごとくに汝等なんぢらこれを聖󠄃所󠄃きよきところにて食󠄃くらふべかりしなり 19 アロン、モーセに言いひけるは今日けふ彼等かれらその罪祭ざいさいと燔祭はんさいをヱホバの前󠄃まへに献さゝげしが斯かゝる事こと我わが身みに臨のぞめり今日けふもし我われ罪祭ざいさいの牲ものを食󠄃くらはゞヱホバこれを善よしと觀みたまふや
 193㌻ 
20 モーセこれを聽きゝて善よしとせり

第11章

1 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげてこれに言いひ給たまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへ地ちの諸もろ〳〵の獸畜けものの中うち汝なんぢらが食󠄃くらふべき四足けものは是これなり 3 凡すべて獸畜けものの中うち蹄ひづめの分󠄃わかれたる者ものすなはち蹄ひづめの全󠄃まつたく分󠄃わかれたる反蒭にれかむ者ものは汝等なんぢらこれを食󠄃くらふべし 4 但たゞし反蒭にれかむ者ものと蹄ひづめの分󠄃わかれたる者ものの中うち汝等なんぢらの食󠄃くらふべからざる者ものは是これなり即すなはち駱駝らくだ是これは反蒭にれかめども蹄ひづめわかれざれば汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり 5 山やま鼠ねづみ是これは反蒭にれかめども蹄ひづめわかれざれば汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり 6 兎うさぎ是これは反蒭にれかめども蹄ひづめわかれざれば汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり 7 猪ぶた是これは蹄ひづめあひ分󠄃わかれ蹄ひづめまつたく分󠄃わかるれども反蒭にれかむことをせざれば汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり 8 汝等なんぢら是等これらの者ものの肉󠄁にくを食󠄃くらふべからずまたその死體しかばねにさはるべからず是等これらは汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり〘147㌻〙

9 水みづにある諸もろ〳〵の族ものの中うち汝等なんぢらの食󠄃くらふべき者ものは是これなり凡すべて水みづの中うちにをり海うみ河かはに居をる者ものにして翅ひれと鱗うろこのある者ものは汝等なんぢらこれを食󠄃くらふべし 10 凡すべて水みづに動うごく者もの凡すべて水みづに生いける者もの即すなはち凡すべて海うみ河かはにある者ものにして翅ひれと鱗うろこなき者ものは是これ汝等なんぢらには忌いまはしき者ものなり 11 是等これらは汝等なんぢらには忌いまはしき者ものなり汝等なんぢらその肉󠄁にくを食󠄃くらふべからずまたその死體しかばねをば忌いまはしき者ものとなすべし 12 凡すべて水みづにありて翅ひれも鱗うろこもなき者ものは汝等なんぢらには忌いまはしき者ものたるべし

13 鳥とりの中うちに汝等なんぢらが忌いまはしとすべき者ものは是これなり是これをば食󠄃くらふべからず是これは忌いまはしき者ものなり即すなはち鵰わし 黃鷹くまたか鳶とび 14 鸇はやぶさ鷹たかの類たぐひ 15 諸もろ〳〵の鴉󠄄からすの類たぐひ 16 駝鳥だてう 梟ふくろ 鴎かもめ 雀すゞめ鷹たかの類たぐひ 17 鸛󠄂かう 鷀う 鷺さぎ 18 白はく鳥てう 鸅鸕をすめどり 大おほ鷹たか 19 鶴つる 鸚鵡おうむの類たぐひ 鷸しぎおよび蝙󠄃蝠かうもり

20 また凡すべて羽翼󠄅つばさのありて四爬よつばひにあるくところの昆蟲はふものは汝等なんぢらには忌いまはしき者ものなり 21 但たゞし羽翼󠄅つばさのありて四爬よつばひにあるく諸もろ〳〵の昆蟲はふものの中うちその足あしに飛とび腿󠄃もゝのありて地ちに飛とぶものは汝等なんぢらこれを食󠄃くらふことを得うべし
 194㌻ 
22 即すなはちその中うち蝗蟲いなむしの類たぐひ 大おほ蜢いなごの類たぐひ 小こ蜢いなごの類たぐひ 螇蚸はたはたの類たぐひを汝等なんぢら食󠄃くらふことを得うべし 23 凡すべて羽翼󠄅つばさありて四爬よつばひにあるくところの昆蟲はふものはみな汝等なんぢらには忌いまはしき者ものたるなり

24 これ等らはなんぢらを汚けがすなり凡すべて是等これらの者ものの死體しかばねに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべし 25 凡すべてその死體しかばねを身みに携たづさふる者ものはその衣服󠄃ころもを洗あらふべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 26 凡およそ蹄ひづめの分󠄃わかれたる獸畜けものの中うちその蹄ひづめの全󠄃まつたく分󠄃わかれざる者ものあるひは反蒭にれかむことをせざる者ものの死體しかばねは汝等なんぢらには汚穢けがれたるべし凡すべてこれに捫さはる者ものは汚けがるべし 27 四よつ足あしにてあるく諸もろ〳〵の獸畜けものの中うちその掌たな底そこにて步あゆむ者ものは皆みな汝等なんぢらには汚穢けがれたるべしその死骸しかばねに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべし 28 その死體しかばねを身みに携たづさふる者ものはその衣服󠄃ころもを洗あらふべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり是等これらは汝等なんぢらには汚けがれたる者ものなり

29 地ちに匍はふところの匍行はふ者ものの中うち汝等なんぢらに汚穢けがれとなる者ものは是これなり即すなはち鼬󠄂鼠いたち 鼫鼠ねづみ 大おほ蜥蜴とかげの類たぐひ 30 蛤蚧とかげ 龍󠄇子ゐもり 守宮やもり 蛇じや醫い 蝘󠄂蜓えんてい 31 諸もろ〳〵の匍はふ者ものの中うち是等これらは汝等なんぢらには汚穢けがれたるなり凡すべてその死しにたるに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべし 32 是等これらの者ものの死しにて上うへに墜おちたる物ものは何なににもあれ汚けがるべし木きの器具󠄄うつはにもあれ衣服󠄃ころもにもあれ皮革かはにもあれ嚢袋ふくろにもあれ凡およそ事ことに用もちふる器うつはは皆みなこれを水みづにいるべし是これは晩くれまで汚穢けがれん斯かくせば是これは淸きよまるべし 33 また是等これらの中うちの者もの瓦やきものの器うつはにおつればその內うちにある者ものみな汚けがるべし汝なんぢらその器うつはを毀こぼつべきなり 34 また水みづの入いりたる食󠄃くらふべき食󠄃物くひものも是等これらによりて汚けがるべく諸般もろ〳〵の器うつはにある飮のむべき飮物のみものも是等これらに由よりて汚けがるべし〘148㌻〙 35 是等これらの者ものの死體しかばね物ものの上うへに墮おつればその物もの都すべて汚けがるべし爐かまにもあれ土鍋なべにもあれ之これを毀こぼつべきなり是これは汚けがれて汝等なんぢらには汚けがれたる者ものとなればなり 36 然されど泉水いづみあるひは塘池ためいけ水みづの潴たまりは汚けがるゝこと無なし唯たゞその死體しかばねに觸ふるる者もの汚けがるべし 37 是等これらの者ものの死體しかばねは播まくべき種たねの上うへに墮おつるも其それは汚けがるゝことなし
 195㌻ 
38 然されど種たねの上うへに水みづのかゝれる時ときにその死體しかばね上うへに墮おちなば其それは汝等なんぢらには汚けがれたるべし

39 汝等なんぢらが食󠄃くらふところの獸畜けものの死しにたる時ときはその死體しかばねに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべし 40 その死體しかばねを食󠄃くらふ者ものはその衣服󠄃きものを濯󠄄あらふべし其その身みは晩くれまで汚けがるゝなりその死體しかばねを携たづさふる者ものもその衣服󠄃ころもを洗あらふべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり

41 地ちの上うへに匍はふところの諸もろ〳〵の匍行はふ物ものは忌いむべき者ものなり食󠄃くらふべからず 42 即すなはち地ちに匍はふところの諸もろ〳〵の匍行はふ物ものの中うち凡すべて腹はらばひ行ゆく者もの四よつ足あしにて步あるく者ものならびに多おほくの足あしを有󠄃もつ者もの是等これらをば汝等なんぢら食󠄃くらふべからず是等これらは忌いむべき者ものたるなり 43 汝等なんぢらは匍はふところの匍行はふ物もののためにその身みを忌いまはしき者ものにするなかれ是等これらをもてその身みを汚けがすなかれ又󠄂また是等これらに汚けがさるるなかれ 44 我われは汝等なんぢらの神かみヱホバなれば汝等なんぢらその身みを聖󠄃潔󠄄きよくせよ然さらば汝等なんぢら聖󠄃者きよきものとならん我われ聖󠄃きよければなり汝等なんぢらは必かならず地ちに匍はふところの匍行はふ者ものをもてその身みを汚けがすことをせざれ 45 我われは汝等なんぢらの神かみとならんとて汝等なんぢらをエジプトの國くにより導󠄃みちびきいだせしヱホバなり我われ聖󠄃きよければ汝等なんぢら聖󠄃潔󠄄きよくなるべし

46 是これすなはち獸畜けものと鳥とりと水みづに動うごく諸もろ〳〵の生物いきものと地ちに匍はふ諸もろ〳〵の匍行はふ物ものにかゝはるところの例のりにして 47 汚けがれたる者ものと潔󠄄きよき者ものとを分󠄃わかち食󠄃くらはるゝ生物いきものと食󠄃くらはれざる生物いきものとを分󠄃わかつ者ものなり

第12章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて曰いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへ婦󠄃女をんなもし種たねをやどして男子なんしを生うまば七日なぬか汚けがるべし即すなはちその月󠄃つきの穢さはりの日ひ數󠄄かずほど汚けがるゝなり 3 また第八日やうかめに至いたらばその嬰この前󠄃まへの皮かはを割󠄅きるべし 4 その婦󠄃女をんなは尙なほその成󠄃潔󠄄きよまりの血ちに三十三日にちを歷ふべしその成󠄃潔󠄄きよまりの日ひの滿みつるまでは聖󠄃物きよきものにさはるべからず聖󠄃所󠄃きよきところにいるべからず 5 若もし女子によしを生うまば二ふた七日なぬか汚けがるべし月󠄃つきの穢さはりにおけるがごとしまたその成󠄃潔󠄄きよまりの血ちに六十六日にちを經ふべきなり
 196㌻ 

6 而しかしてその男子なんしあるひは女子によしにつきての成󠄃潔󠄄きよまりの日ひ滿みちなば燔祭はんさいの爲ために當歳たうさいの羔羊こひつじを取とり罪祭ざいさいのために雛わかき鴿いへばとあるひは鳲鳩やまばとを取とりてこれを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに携たづさへきたり祭司さいしにいたるべし 7 祭司さいしは之これをヱホバの前󠄃まへにさゝげてその婦󠄃女をんなのために贖罪あがなひをなすべし然しかせばその出しゆつ血けつの穢けがれ潔󠄄きよまるべし是これすなはち男子なんしまたは女子によしを生うめる婦󠄃女をんなにかゝはるところの例のりなり〘149㌻〙 8 その婦󠄃女をんなもし羔羊こひつじにまで手ての届とゞかざる時ときは鳲鳩やまばと二羽はか又󠄂または雛わかき鴿いへばと二羽はを携たづさへきたるべし是これ一ひとつは燔祭はんさいのため一ひとつは罪祭ざいさいのためなり祭司さいしこれがために贖罪あがなひをなすべし然しかせば婦󠄃女をんなは潔󠄄きよまるべし

第13章

1 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 2 人ひとその身みの皮かはに腫はれあるひは癬できものあるひは光ひかる處ところあらんにもし之これがその身みの皮かはにあること癩らい病びやうの患くわん處しよのごとくならばその人ひとを祭司さいしアロンまたは祭司さいしたるアロンの子等こらに携たづさへいたるべし 3 また祭司さいしは肉󠄁にくの皮かはのその患くわん處しよを觀みるべしその患くわん處しよの毛けもし白しろくなり且かつその患くわん處しよ身みの皮かはよりも深ふかく見みえなば是これ癩らい病びやうの患くわん處しよなり祭司さいしかれを見みて汚けがれたる者ものとなすべし 4 もし又󠄂またその身みの皮かはの光ひかる處ところ白しろくありて皮かはよりも深ふかく見みえずまたその毛けも白しろくならずば祭司さいしその患くわん處しよある人ひとを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 5 第七日なぬかめにまた祭司さいし之これを觀みるべし若もしその患くわん處しよ變かはるところ無なくまたその患くわん處しよ皮かはに蔓延󠄅ひろがること無なくば祭司さいしまたその人ひとを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 6 第七日なぬかめにいたりて祭司さいしふたゝびその人ひとを觀みるべしその患くわん處しよもし薄󠄄うすらぎまたその患くわん處しよ皮かはに蔓延󠄅ひろがらずば祭司さいしこれを潔󠄄きよき者ものとなすべし是これは癬できものなりその人ひとは衣服󠄃ころもを洗あらふべし然しかせば潔󠄄きよくならん 7 然されどその人ひと祭司さいしに觀みられて潔󠄄きよき者ものとなりたる後のちにいたりてその癬できもの皮かはに廣ひろく蔓延󠄅ひろがらば再ふたゝびひ祭司さいしにその身みを見みすべし 8 祭司さいしこれを觀みてその癬できもの皮かはに蔓延󠄅ひろがるを見みば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし是これは癩らい病びやうなり

9 人ひともしその身みに癩らい病びやうの患くわん處しよあらば祭司さいしにこれを携つれゆくべし 10 祭司さいしこれを觀みるにその皮かはの腫はれ白しろくしてその毛けも白しろくなり且かつその腫はれに爛たゞれ肉󠄁じしの見みゆるあらば
 197㌻ 
11 是これ舊ふるき癩らい病びやうのその身みの皮かはにあるなれば祭司さいしこれを汚けがれたる者ものとなすべしその人ひとは汚けがれたる者ものなればこれを禁鎖󠄃とぢこむるにおよばず 12 若もしまた癩らい病びやう大おほいにその皮かはに發はつしその患くわん處しよある者ものの皮かはに遍󠄃あまねく滿みちて首かうべより足あしまで凡すべて祭司さいしの見みるところにおよばゞ 13 祭司さいしこれを視み若もしその身みに遍󠄃あまねく癩らい病びやうの滿みちたるを見みばその患くわん處しよある者ものを潔󠄄きよき者ものとなすべし其人そのひとは全󠄃まつたく白しろくなりたれば潔󠄄きよきなり 14 然されどもし爛たゞれ肉󠄁しじその人ひとに顯あらはれなば汚けがれたる者ものなり 15 祭司さいし爛たゞれ肉󠄁しじを視みばその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし爛たゞれ肉󠄁しじは汚けがれたる者ものなり是これすなはち癩らい病びやうたり 16 若もしまたその爛たゞれ肉󠄁しじ變かはりて白しろくならばその人ひとは祭司さいしに詣いたるべし〘150㌻〙 17 祭司さいしこれを視みるにその患くわん處しよもし白しろくなりをらば祭司さいしその患くわん處しよある者ものを潔󠄄きよき者ものとなすべしその人ひとは潔󠄄きよきなり

18 また肉󠄁にくの皮かはに瘍瘡はれものありしに癒󠄄いえて 19 その瘍瘡はれものの地方ところに白しろき腫はれおこり又󠄂または白しろくして微紅うすあかき光ひかる處ところおこるありて之これを祭司さいしに見みすることあらんに 20 祭司さいしこれを視みるに皮かはよりも卑ひくく見みえてその毛け白しろくなりをらば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし其それは瘍瘡はれものより起󠄃おこりし癩らい病びやうの患くわん處しよたるなり 21 然されど祭司さいしこれを觀みるに其處そこに白しろき毛けあらずまた皮かはよりも卑ひくからずして却かへつて薄󠄄うすらぎをらば祭司さいしその人ひとを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおくべし 22 而しかしてもし大おほいに皮かはに蔓延󠄅ひろがらば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし是これその患くわん處しよなり 23 然されどその光ひかる處ところもしその所󠄃ところに止とゞまりて蔓延󠄅ひろがらずば是これは瘍瘡はれものの痕跡あとなり祭司さいしその人ひとを潔󠄄きよき者ものとなすべし

24 また肉󠄁にくの皮かはに火傷やけどあらんにその火傷やけどの跡あともし微紅うすあかくして白しろく又󠄂または只たゞ白しろくして光ひかる處ところとならば 25 祭司さいしこれを視みるべし若もしその光ひかる處ところの毛け白しろくなりてその處ところ皮かはよりも深ふかく見みえなば是これ火傷やけどより起󠄃おこりし癩らい病びやうなれば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし是これは癩らい病びやうの患くわん處しよたるなり 26 然されど祭司さいしこれを視みるにその光ひかる處ところに白しろき毛けあらずまたその處ところ皮かはよりも卑ひくからずして却かへつて薄󠄄うすらぎをらば祭司さいしその人ひとを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 27 第七日なぬかめに祭司さいしこれを視みるべしもし大おほいに皮かはに蔓延󠄅ひろがりをらば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし是これは癩らい病びやうの患くわん處しよなり
 198㌻ 
28 もしその光ひかる處ところその所󠄃ところに止とゞまり皮かはに蔓延󠄅ひろがらずして却かへつて薄󠄄うすらぎをらば是これ火傷やけどの腫はれなり祭司さいし其人そのひとを潔󠄄きよき者ものとなすべし其そは是これ火傷やけどの痕迹あとなればなり

29 男をとこあるひは女をんなもし頭かしらまたは鬚ひげに患くわん處しよあらば 30 祭司さいしその患くわん處しよを觀みるべし若もし皮かはよりも深ふかく見みえまた其處そこに黃きなる細ほそき毛けあらば祭司さいしその人ひとを汚けがれたる者ものとなすべし其それは瘡かさにして頭かしらまたは鬚ひげにある癩らい病びやうなり 31 若もしまた祭司さいしその瘡かさの患くわん處しよを視みるに皮かはよりも深ふかからずしてまた其處そこに黑くろき毛けあること無なくば祭司さいしその瘡かさの患くわん處しよある者ものを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 32 第七日なぬかめに祭司さいしその患くわん處しよを視みるべしその瘡かさもし蔓延󠄅ひろがらずまた其處そこに黃きなる毛けあらずして皮かはよりもその瘡かさ深ふかく見みえずば 33 その人ひとは剃そることをなすべし但たゞしその瘡かさの上うへは剃そるべからず祭司さいし其その瘡かさある者ものを尙なほまた七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 34 第七日なぬかめに祭司さいしまたその瘡かさを視みるべし若もしその瘡かさ皮かはに蔓延󠄅ひろがらずまた皮かはよりも深ふかく見みえずば祭司さいしその人ひとを潔󠄄きよき者ものとなすべしその人ひとはまたその衣服󠄃ころもをあらふべし然しかせば潔󠄄きよくならん〘151㌻〙 35 若もしその潔󠄄きよき者ものとなりし後のちにいたりてその瘡かさ大おほいに皮かはに蔓延󠄅ひろがりなば 36 祭司さいしその人ひとを觀みるべし若もしその瘡かさ皮かはに蔓延󠄅ひろがらば祭司さいしは黃きなる毛けを尋󠄃たづぬるにおよばずその人ひとは汚けがれたる者ものなり 37 然されど若もしその瘡かさ止とまりたるごとくに見みえて黑くろき毛けの其處そこに生しやうずるあらばその瘡かさ痊いえたる者ものにてその人ひとは潔󠄄きよし祭司さいしその人ひとを潔󠄄きよき者ものとなすべし

38 また男をとこあるひは女をんなその身みの皮かはに光ひかる處ところすなはち白しろき光ひかる處ところあらば 39 祭司さいしこれを視みるべし若もしその身みの皮かはの光ひかる處ところ薄󠄄うす白しろからば是これ白はく斑はんのその皮かはに生しやうじたるなればその人ひとは潔󠄄きよし

40 人ひともしその髮かみ毛け頭かしらより脫ぬけおつるあるも禿はげなれば潔󠄄きよし 41 人ひともしその面かほに近󠄃ちかき處ところの頭かしらの毛け脫ぬけおつるあるも額ひたひの禿はげたるなれば潔󠄄きよし 42 然しかれども若もしその禿はげ頭あたままたは禿はげ額ひたひに白しろく微うす紅あかき患くわん處しよあらば是これその禿はげ頭あたままたは禿はげ額ひたひに癩らい病びやうの發はつしたるなり 43 祭司さいしこれを觀みるべし若もしその禿はげ頭あたまあるひは禿はげ額ひたひの患くわん處しよの腫はれ白しろくして微うす紅あかくあり身みの肉󠄁にくに癩らい病びやうのあらはるゝごとくならば
 199㌻ 
44 是これ癩らい病びやう人にんにして汚けがれたる者ものなり祭司さいしその人ひとをもて全󠄃まつたく汚けがれたる者ものとなすべしその患くわん處しよその頭かしらにあるなり

45 癩らい病びやうの患くわん處しよある者ものはその衣服󠄃ころもを裂さきその頭かしらを露あらはしその口くちに蓋おひをあてゝ居をり汚けがれたる者もの汚けがれたる者ものとみづから稱󠄄となふべし 46 その患くわん處しよの身みにある日ひの間あひだは恒つねに汚けがれたる者ものたるべしその人ひとは汚けがれたる者ものなれば人ひとに離はなれて居をるべし即すなはち營えいの外そとに住󠄃居すまひをなすべきなり

47 若もしまた衣服󠄃ころもに癩らい病びやうの患くわん處しよ起󠄃おこるあらん時ときは毛けの衣ころもにもあれ麻󠄃あさの衣ころもにもあれ 48 又󠄂また麻󠄃あさあるひは毛けの經たて線いとにあるにもせよ緯󠄄線よこいとにあるにもせよ皮革かはにあるにもあれ又󠄂また凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものにあるにもあれ 49 若もしその衣服󠄃ころもあるひは皮革かはあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものに有󠄃あるところの患くわん處しよ靑あをくあるか又󠄂または赤あかくあらば是これ癩らい病びやうの患くわん處しよなり之これを祭司さいしに見みすべし 50 祭司さいしはその患くわん處しよを視みその患くわん處しよある物ものを七日なぬかの間あひだ禁鎖󠄃とぢこめおき 51 第七日なぬかめにその患くわん處しよを視みるべし若もしその衣服󠄃ころもあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとあるひは毛けあるひは皮革かはあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものにあるところの患くわん處しよ蔓延󠄅ひろがりをらばこれ惡あしき癩らい病びやうにしてその物ものは汚けがれたる者ものなり 52 彼かれその患くわん處しよあるところの衣服󠄃ころも毛けまたは麻󠄃あさの經たて線いと緯󠄄線よこいとあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものを燬やくべし是これは惡あしき癩らい病びやうなりその物ものを火ひに燒やくべし

53 然されど祭司さいしこれを視みるに患くわん處しよもしその衣服󠄃ころもあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものに蔓延󠄅ひろがらずば〘152㌻〙 54 祭司さいし命めいじてその患くわん處しよある物ものを濯󠄄あらはせ尙なほ七日なぬかの間あひだ之これを禁鎖󠄃とぢこめおき 55 而しかして祭司さいしその濯󠄄あらひし患くわん處しよを觀みるべし患くわん處しよもし色いろの變かはることなくば患くわん處しよの蔓延󠄅ひろがることあらざるも是これは汚けがれたる者ものなり汝なんぢこれを火ひに燬やくべし是これは表面おもてにあるも裏面うらにあるも共ともに腐蝕󠄃ふしよくの陷くぼみなり
 200㌻ 

56 然されど濯󠄄あらひたる後のちに祭司さいしこれを觀みるにその患くわん處しよ薄󠄄うすらぎたらばその衣服󠄃ころもあるひは皮革かはあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとより患くわん處しよを切きりとるべし 57 然しかるに尙なほまたその衣服󠄃ころもあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものに患くわん處しよのあらはるゝあらば是これ再さい發はつなり汝なんぢその患くわん處しよある物ものを火ひに燒やくべし 58 また汝なんぢが濯󠄄あらふところの衣服󠄃ころもあるひは經たて線いとあるひは緯󠄄線よこいとあるひは凡すべて皮革かはにて造󠄃つくれる物ものよりして若もしその患くわん處しよ脫ぬけさらば再ふたゝびこれを濯󠄄あらふべし然しかせば潔󠄄きよし

59 是これすなはち毛けまたは麻󠄃あさの衣服󠄃ころもおよび經たて線いと緯󠄄線よこいとならびに凡すべて皮革かはにて造󠄃つくりたる物ものに起󠄃おこれる癩らい病びやうの患くわん處しよをしらべて潔󠄄きよきと汚けがれたるとを定さだむるところの條例のりなり

第14章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 癩らい病びやう人にんの潔󠄄きよめらるゝ日ひの定例のりは是かくのごとし即すなはちその人ひとを祭司さいしの許もとに携たづさへゆくべし 3 先まづ祭司さいし營えいより出いでゆきて觀み祭司さいしもし癩らい病びやう人にんの身みにありし癩らい病びやうの患くわん處しよの痊いえたるを見みば 4 祭司さいしその潔󠄄きよめらるゝ者もののために命めいじて生いける潔󠄄きよき鳥とり二羽はに香柏かうはくと紅くれなゐの線いとと牛膝草ひそぷを取とりきたらしめ 5 祭司さいしまた命めいじてその鳥とり一羽はを瓦やきものの器うつはの內うちにて活いける水みづの上うへに殺ころさしめ 6 而しかしてその生いける鳥とりを取とり香柏かうはくと紅くれなゐの線いとと牛膝草ひそぷをも取とりて之これを夫かの活いける水みづの上うへに殺ころしたる鳥とりの血ちの中なかにその生いける鳥とりとともに濡ひたし 7 癩らい病びやうより潔󠄄きよめられんとする者ものにこれを七なゝ回たび灑そゝぎてこれを潔󠄄きよき者ものとなしその生いける鳥とりをば野のに放はなつべし 8 潔󠄄きよめらるゝ者ものはその衣服󠄃ころもを濯󠄄あらひその毛髮けをことごとく剃そりおとし水みづに身みを滌そゝぎて潔󠄄きよくなり然しかる後のちに營えいに入いりきたるべし但たゞし七日なぬかが間あひだは自己おのれの天てん幕まくの外そとに居をるべし 9 而しかして第七日なぬかめにその身みの毛髮けをことごとく剃そるべし即すなはちその頭かみの髮けと鬚ひげと眉まゆとをことごとく剃そりまたその衣服󠄃ころもを濯󠄄あらひ且かつその身みを水みづに滌そゝぎて潔󠄄きよくなるべし

10 第八日やうかめにいたりてその人ひと二匹󠄃ふたつの全󠄃まつたき羔羊こひつじの牡をすと當歳たうさいなる一匹󠄃ひとつの全󠄃まつたき羔羊こひつじの牝めすを取とりまた麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの三に油あぶらを和まじへたる素祭そさいと油あぶら一ログを取とるべし
 201㌻ 
11 潔󠄄禮きよめごとをなす所󠄃ところの祭司さいしその潔󠄄きよめらるべき人ひとと是等これらの物ものとを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにてヱホバの前󠄃まへに置おき〘153㌻〙 12 而しかして祭司さいしかの羔羊こひつじの牡をす一匹󠄃ひとつを取とり一ログの油あぶらとともに之これを愆祭けんさいに献さゝげまた之これをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなすべし 13 この羔羊こひつじの牡をすは罪祭ざいさい燔祭はんさいの牲ものを宰ほふる處ところすなはち聖󠄃所󠄃きよきところにてこれを宰ほふるべし罪祭ざいさいの物ものの祭司さいしに歸きするごとく愆祭けんさいの物ものも然しかるなり是これは至聖󠄃物いときよきものたり 14 而しかして祭司さいしその愆祭けんさいの牲ものの血ちを取とりその潔󠄄きよめらるべき者ものの右みぎの耳みゝの端はしと右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびに祭司さいしこれをつくべし 15 祭司さいしまたその一ログの油あぶらをとりて之これを自身おのれの左ひだりの手ての掌ひらに傾つぎ 16 而しかして祭司さいしその右みぎの指ゆびを左ひだりの手ての油あぶらにひたしその指ゆびをもて之これを七なゝ回たびヱホバの前󠄃まへに灑そゝぐべし 17 その手ての殘餘のこりの油あぶらは祭司さいしその潔󠄄きよめらるべき者ものの右みぎの耳みゝの端はしと右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびにおいてその愆祭けんさいの牲ものの血ちの上うへに之これをつくべし 18 而しかして尙なほその手てに殘のこれる油あぶらは祭司さいしこれをその潔󠄄きよめらるべき者ものの首かしらにつけヱホバの前󠄃まへにて祭司さいしその人ひとのために贖罪あがなひをなすべし 19 斯かくしてまた祭司さいし罪祭ざいさいを獻さゝげその汚穢けがれを潔󠄄きよめらるべき者もののために贖罪あがなひを爲なして然しかる後のちに燔祭はんさいの牲ものを宰ほふるべし 20 而しかして祭司さいし燔祭はんさいと素祭そさいを壇だんの上うへに献さゝげその人ひとのために祭司さいし贖罪あがなひを爲なすべし然しかせばその人ひとは潔󠄄きよくならん

21 その人ひともし貧󠄃まづしくして之これにまで手ての届とゞかざる時ときは搖ふりて自己おのれの贖罪あがなひをなさしむべき愆祭けんさいのために羔羊こひつじの牡をす一匹󠄃ひとつをとり又󠄂また素祭そさいのために麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの一に油あぶらを和まじへたるを取とりまた油あぶら一ログを取とり 22 且かつその手てのとゞくところに循したがひて鳲鳩やまばと二羽はかまたは雛わかき鴿いへばと二羽はを取とるべし其その一ひとつは罪祭ざいさいのための者もの一ひとつは燔祭はんさいのための者ものなり 23 而しかしてその潔󠄄きよめ禮ごとの第八日やうかめに之これを祭司さいしに携たづさへ集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにきたりてヱホバの前󠄃まへにいたるべし 24 かくて祭司さいしはその愆祭けんさいの牡羊をひつじと一ログの油あぶらを取とり祭司さいしこれをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなすべし 25 而しかして愆祭けんさいの羔羊こひつじを宰ほふりて祭司さいしその愆祭けんさいの牲ものの血ちを取とりこれをその潔󠄄きよめらるべき者ものの右みぎの耳みゝの端はしと右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびにつけ
 202㌻ 
26 また祭司さいしその油あぶらの中うちを己おのれの左ひだりの手ての掌ひらに傾つぎ 27 而しかして祭司さいしその右みぎの指ゆびをもて左ひだりの手ての油あぶらを七なゝ回たびヱホバの前󠄃まへに灑そゝぎ 28 亦また祭司さいしその潔󠄄きよめらるべき者ものの右みぎの耳みゝと右みぎの手ての大おや指ゆびと右みぎの足あしの拇おや指ゆびにおいて愆祭けんさいの牲ものの血ちをつけし處ところにその手ての油あぶらをつくべし 29 またその手てに殘のこれる油あぶらをば祭司さいしその潔󠄄きよめらるべき者ものの首かしらに之これをつけヱホバの前󠄃まへにてその人ひとのために贖罪あがなひをなすべし 30 その人ひとはその手てのおよぶところの鳲鳩やまばとまたは雛わかき鴿いへばと一羽はを獻さゝぐべし 31 即すなはちその手てのおよぶところの者もの一ひとつを罪祭ざいさいに一ひとつを燔祭はんさいに爲なすべし祭司さいしはその潔󠄄きよめらるべき者もののためにヱホバの前󠄃まへに贖罪あがなひをなすべし〘154㌻〙 32 癩らい病びやうの患くわん處しよありし人ひとにてその潔󠄄きよめ禮ごとに用もちふべき物ものに手ての届とゞかざる者ものは之これをその條例のりとすべし

33 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 34 我わが汝なんぢらの產業もちものに與あたふるカナンの地ちに汝等なんぢらの至いたらん時ときに我われ汝なんぢらの產業もちものの地ちの或ある家いへに癩らい病びやうの患くわん處しよを生しやうぜしむること有󠄃あらば 35 その家いへの主ぬし來きたり祭司さいしに吿つげて患くわん處しよのごとき者もの家いへに現あらはると言いふべし 36 然しかる時ときは祭司さいし命めいじて祭司さいしのその患くわん處しよを視みに行ゆく前󠄃まへにその家いへを空󠄃あけしむべし是こは家いへにある物ものの凡すべて汚けがれざらんためなり而しかして後のちに祭司さいしいりてその家いへを觀みるべし 37 その患くわん處しよを觀みるにもしその家いへの壁かべに靑あをくまたは赤あかき窪くぼみの患くわん處しよありて壁かべよりも卑ひくく見みえなば 38 祭司さいしその家いへを出いでて家いへの門かどにいたり七日なぬかの間あひだ家いへを閉とぢおき 39 祭司さいし第七日なぬかめにまた來きたりて視みるべしその患くわん處しよもし家いへの壁かべに蔓延󠄅ひろがりをらば 40 祭司さいし命めいじてその患くわん處しよある石いしを取とりのぞきて邑まちの外そとの汚穢けがれ所󠄃どころにこれを棄すてしめ 41 またその家いへの內うちの四周󠄃まはりを刮けづらしむべしその刮けづりし灰󠄃沙しつくひは之これを邑まちの外そとの汚穢けがれ所󠄃どころに傾あけ 42 他ほかの石いしを取とりてその石いしの所󠄃ところに入いれかふべし而しかして彼かの他ほかの灰󠄃沙しつくひをとりて家いへを塗ぬるべきなり

43 斯かく石いしを取とりのぞき家いへを刮けづりてこれを塗ぬりかへし後のちにその患くわん處しよもし再ふたゝびおこりて家いへに發はつしなば 44 祭司さいしまた來きたりて視みるべし患くわん處しよもし家いへに蔓延󠄅ひろがりたらば是これ家いへにある惡あしき癩らい病びやうなれば其それは汚けがるゝなり
 203㌻ 
45 彼かれその家いへを毀こぼちその石いしその木きおよびその家いへの灰󠄃沙しつくひをことごとく邑まちの外そとの汚穢けがれ所󠄃どころに搬はこびいだすべし 46 その家いへを閉とぢおける日ひの間うちにこれに入いる者ものは晩くれまで汚けがるべし 47 その家いへに臥ふす者ものはその衣服󠄃ころもを洗あらふべしその家いへに食󠄃しよくする者ものもその衣服󠄃ころもを洗あらふべし

48 然されど祭司さいしいりて視みるにその患くわん處しよ家いへを塗ぬりかへし後のちに家いへに蔓延󠄅ひろがらずば是これ患くわん處しよの痊いえたる者ものなれば祭司さいしその家いへを潔󠄄きよき者ものとなすべし 49 彼かれすなはちその家いへを潔󠄄きよむるために鳥とり二羽はに香柏かうはくと紅くれなゐの線いとと牛膝草ひそぷを取とり 50 その鳥とり一羽はを瓦やきものの器うつはの內うちにて活いける水みづの上うへに殺ころし 51 香柏かうはくと牛膝草ひそぷと紅くれなゐの線いとと生いける鳥とりを取とりてこれをその殺ころせし鳥とりの血ちなる活いける水みづに浸󠄃ひたし七なゝ回たび家いへに灑そゝぐべし 52 斯かく祭司さいし鳥とりの血ちと活いける水みづと生いける鳥とりと香柏かうはくと牛膝草ひそぷと紅くれなゐの線いとをもて家いへを潔󠄄きよめ 53 その生いける鳥とりを邑まちの外そとの野のに縱はなちその家いへのために贖罪あがなひをなすべし然しかせば其それは潔󠄄きよくならん

54 是これすなはち癩らい病びやうの諸しよ患くわん處しよ瘡かさ 55 および衣服󠄃ころもと家屋いへの癩らい病びやう〘155㌻〙 56 ならびに腫はれと癬できものと光ひかる處ところとに關かゝはる條例のりにして 57 何いづれの日ひ潔󠄄きよきか何いづれの日ひ汚けがれたるかを敎をしふる者ものなり癩らい病びやうの條例のりは是かくのごとし

第15章

1 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへ凡およそ人ひとその肉󠄁にくに流りう出しゆつあらばその流りう出しゆつのために汚けがるべし 3 その流りう出しゆつに由よりて汚けがるゝこと是かくのごとし即すなはちその肉󠄁にくの流りう出しゆつしたたるもその肉󠄁にくの流りう出しゆつ滯とゞこほるも共ともにその汚穢けがれとなるなり 4 流りう出しゆつある者ものの臥ふしたる床とこは凡すべて汚けがるまたその人ひとの坐ざしたる物ものは凡すべて汚けがるべし 5 その床とこに觸ふるる人ひとは衣服󠄃ころもをあらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 6 流りう出しゆつある人ひとの坐ざしたる物ものの上うへに坐ざする人ひとは衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みをそゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 7 流りう出しゆつある者ものの身みに觸ふるる人ひとは衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 8 もし流りう出しゆつある者ものの唾つばき潔󠄄きよき者ものにかゝらばその人ひと衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり
 204㌻ 
9 流りう出しゆつある者ものの乘のりたる物ものは凡すべて汚けがるべし 10 またその下したになりし物ものに觸ふるる人ひとは皆みな晩くれまで汚けがるまた其それ等らの物ものを携たづさふる者ものは衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みをそゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 11 流りう出しゆつある者もの手てを水みづに洗あらはずして人ひとにさはらばその人ひとは衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 12 流りう出しゆつある者ものの捫さはりし瓦やきものの器うつはは凡すべて碎くだくべし木きの器うつはは凡すべて水みづに洗あらふべし

13 流りう出しゆつある者ものその流りう出しゆつやみて潔󠄄きよくならば己おのれの成󠄃潔󠄄きよめのために七日なぬかを數󠄄かぞへその衣服󠄃ころもを洗あらひ活いける水みづにその體からだを滌そゝぐべし然しかせば潔󠄄きよくなるべし 14 而しかして第八日やうかめに鳲鳩やまばと二羽はまたは雛わかき鴿いへばと二羽はを自己おのれのために取とり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにきたりてヱホバの前󠄃まへにゆき之これを祭司さいしに付わたすべし 15 祭司さいしはその一ひとつを罪祭ざいさいに一ひとつを燔祭はんさいに獻さゝげ而しかして祭司さいしその人ひとの流りう出しゆつのためにヱホバの前󠄃まへに贖罪あがなひをなすべし

16 人ひともし精せいの洩もるることあらばその全󠄃ぜん身しんを水みづにあらふべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 17 凡すべて精せいの粘着つきたる衣服󠄃ころも皮革かはなどは皆みな水みづに洗あらふべし是これは晩くれまで汚けがるゝなり 18 男をとこもし女をんなと寢いねて精せいを洩もらさば二人ふたりともに水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり

19 また婦󠄃女をんな流りう出しゆつあらんにその肉󠄁にくの流りう出しゆつもし血ちならば七日なぬかの間あひだ不ふ潔󠄄けつなり凡すべて彼かれに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべし 20 その不ふ潔󠄄けつの間あひだに彼かれが臥ふしたるところの物ものは凡すべて汚けがるべし又󠄂また彼かれがその上うへに坐すわれる物ものも皆みな汚けがれん 21 その床とこに捫さはる者ものは皆みな衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり〘156㌻〙 22 彼かれが凡すべて坐すわりし物ものに捫さはる者ものは皆みな衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 23 彼かれの床とこの上うへまたはその凡すべて坐すわりし物ものの上うへにある血ちに捫さはらばその人ひとは晩くれまで汚けがるゝなり 24 人ひともし婦󠄃女をんなと寢いねてその不ふ潔󠄄けつを身みに得えば七日なぬか汚けがるべしその人ひとの臥ふしたる床とこは凡すべて汚けがれん
 205㌻ 

25 婦󠄃女をんなもしその血ちの流りう出しゆつ不ふ潔󠄄けつの期ときの外ほかにありて多おほくの日ひに渉わたることあり又󠄂またその流りう出しゆつする事こと不ふ潔󠄄けつの期ときに逾こゆるあらばその汚穢けがれの流りう出しゆつする日ひの間あひだは凡すべてその不ふ潔󠄄けつの時ときの如ごとくにしてその身み汚けがる 26 凡すべてその流りう出しゆつある日ひの間あひだ彼かれが臥ふすところの床とこは彼かれにおけること不ふ潔󠄄けつの床とこのごとし凡およそ彼かれが坐すわれる物ものはその汚けがるゝこと不ふ潔󠄄けつの汚穢けがれのごとし 27 是等これらの物ものに捫さはる人ひとは凡すべて汚けがるその衣服󠄃ころもを洗あらひ水みづに身みを滌そゝぐべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなり 28 彼かれもしその流りう出しゆつやみて淨きよまらば七日なぬかを算かぞふべし而しかして後のち潔󠄄きよくならん 29 彼かれ第八日やうかめに鳲鳩やまばと二羽はまたは雛わかき鴿いへばと二羽はを自己おのれのために取とりこれを祭司さいしに携たづさへ來きたり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにいたるべし 30 祭司さいしその一ひとつを罪祭ざいさいに一ひとつを燔はん祭さいに獻さゝげ而しかして祭司さいしかれが汚穢けがれの流りう出しゆつのためにヱホバの前󠄃まへに贖あがなひを爲なすべし

31 斯かく汝等なんぢらイスラエルの子孫ひと〴〵をその汚穢けがれに離はなれしむべし是こは彼等かれらその中間うちにある吾わが幕屋まくやを汚けがしてその汚穢けがれに死しぬることなからん爲ためなり

32 是これすなはち流りう出しゆつある者ものその精せいを洩もらしてこれに身みを汚けがせし者もの 33 その不ふ潔󠄄けつを患わづらふ婦󠄃女をんな或あるひは男をとこあるひは女をんなの流りう出しゆつある者もの汚けがれたる婦󠄃女をんなと寢いねたる者等ものどもに關かゝはるところの條例のりなり

第16章

1 アロンの子等こども二人ふたりがヱホバの前󠄃まへに獻さゝぐることを爲なして死しにたる後のちにヱホバ、モーセに斯かく吿つげたまへり 2 即すなはちヱホバ、モーセに言いひたまひけるは汝なんぢの兄弟きやうだいアロンに吿つげよ時ときをわかたずして障蔽へだての幕まくの內うちなる聖󠄃所󠄃きよきところにいり櫃はこの上うへなる贖罪しよくざい所󠄃しよの前󠄃まへにいたるべからず是これ死しぬることなからんためなり其そは我われ雲くものうちにありて贖罪しよくざい所󠄃しよの上うへにあらはるべければなり 3 アロン聖󠄃所󠄃きよきところにいるには斯かくすべしすなはち犢こうしの牡をすを罪祭ざいさいのために取とり牡羊をひつじを燔祭はんさいのために取とり 4 聖󠄃きよき麻󠄃あさの裏衣したぎを着き麻󠄃あさの褌もゝひきをその肉󠄁にくにまとひ麻󠄃あさの帶おびをもて身みに帶おびし麻󠄃あさの頭かしら帽󠄃づゝみを冠かむるべし是これは聖󠄃きよき衣ころもなりその身みを水みづにあらひてこれを着きるべし
 206㌻ 
5 またイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうの中うちより牡山羊をやぎ二匹󠄃ふたつを罪祭ざいさいのために取とり牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつを燔祭はんさいのために取とるべし〘157㌻〙

6 アロンは自己おのれのためなるその罪祭ざいさいの牡牛をうしを牽󠄁ひききたりて自己おのれとその家族かぞくのために贖罪あがなひをなすべし 7 アロンまたその兩隻󠄃ふたつの山羊やぎを取とり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにてヱホバの前󠄃まへにこれを置おき 8 その兩隻󠄃ふたつの山羊やぎのために籤くじを掣ひくべし即すなはち一ひとつの籤くじをヱホバのためにし一ひとつの籤くじをアザゼルのためにすべし 9 而しかしてアロンそのヱホバの籤くじにあたりし山羊やぎを献さゝげて罪祭ざいさいとなすべし 10 又󠄂またアザゼルの籤くじにあたりし山羊やぎはこれをヱホバの前󠄃まへに生いかしおきこれをもて贖罪あがなひをなしこれを野のにおくりてアザゼルにいたらすべし

11 即すなはちアロン己おのれのためなるその罪祭ざいさいの牡牛をうしを牽󠄁ひききたりて自己おのれとその家族かぞくのために贖罪あがなひをなし自己おのれのためなる其その罪祭ざいさいの牡を牛うしを宰ほふり 12 而しかして火ひ鼎ざらをとりヱホバの前󠄃まへの壇だんよりして熱おこれる火ひを之これに盈みてまた兩手もろてに細さい末まつの馨かうばしき香かうを盈みて之これを障蔽へだての幕まくの中うちに携たづさへいり 13 ヱホバの前󠄃まへに於おいて香かうをその火ひに放くべ香かうの煙󠄃けむりの雲くもをして律法おきての上うへなる贖罪しよくざい所󠄃しよを蓋おほはしむべし然しかせば彼かれ死しぬることあらじ 14 彼かれまたその牡牛をうしの血ちをとり指ゆびをもて之これを贖罪しよくざい所󠄃しよの東ひがし面おもてに灑そゝぎまた指ゆびをもてその血ちを贖罪しよくざい所󠄃しよの前󠄃まへに七なゝ回たび灑そゝぐべし

15 斯かくしてまた民たみのためなるその罪祭ざいさいの山羊やぎを宰ほふりその血ちを障蔽へだての幕まくの內うちに携たづさへいりかの牡牛をうしの血ちをもて爲なせしごとくその血ちをもて爲なしこれを贖罪しよくざい所󠄃しよの上うへと贖罪しよくざい所󠄃しよの前󠄃まへに灑そゝぎ 16 イスラエルの子孫ひと〴〵の汚穢けがれとその諸もろ〳〵の悸もとれる罪つみとに緣よりて聖󠄃所󠄃きよきところのために贖罪あがなひを爲なすべし即すなはち彼等かれらの汚穢けがれの中間うちにある集會しふくわいの幕屋まくやのために斯かくなすべきなり 17 彼かれが聖󠄃所󠄃きよきところにおいて贖罪あがなひをなさんとて入いりたる時ときはその自己おのれと己おのれの家族かぞくとイスラエルの全󠄃ぜん會衆くわいしうのために贖罪あがなひをなして出いづるまでは何人たれも集會しふくわいの幕屋まくやの內うちに居をるべからず
 207㌻ 
18 斯かくて彼かれヱホバの前󠄃まへの壇だんに出いできたり之これがために贖罪あがなひをなすべし即すなはちその牡牛をうしの血ちと山羊やぎの血ちを取とりて壇だんの四周󠄃まはりの角つのにつけ 19 また指ゆびをもて七なゝ回たびその血ちを其その上うへに灑そゝぎイスラエルの子孫ひと〴〵の汚穢けがれをのぞきて其それを潔󠄄いさぎようし且かつ聖󠄃別きよむべし

20 斯かくかれ聖󠄃所󠄃きよきところと集會しふくわいの幕屋まくやと壇だんのために贖罪あがなひをなしてかの生いける山羊やぎを牽󠄁ひききたるべし 21 然しかる時ときアロンその生いける山羊やぎの頭かしらに兩手もろてを按おきイスラエルの子孫ひと〴〵の諸もろ〳〵の惡事あくじとその諸もろ〳〵の悸反もとれる罪つみをことごとくその上うへに承いひ認󠄃あらはしてこれを山羊やぎの頭かしらに載のせ選󠄄えらびおける人ひとの手てをもてこれを野のに遣󠄃おくるべし 22 その山羊やぎ彼等かれらの諸しよ惡あくを人ひとなき地ちに任おひゆくべきなり即すなはちその山羊やぎを野のに遣󠄃おくるべし〘158㌻〙

23 斯かくしてアロン集會しふくわいの幕屋まくやにいりその聖󠄃所󠄃きよきところにいりし時ときに穿󠄂つけたる麻󠄃あさの衣ころもを脫ぬぎて其處そこに置おき 24 聖󠄃所󠄃きよきところにおいてその身みを水みづにそゝぎ衣服󠄃ころもをつけて出いで自己おのれの燔祭はんさいと民たみの燔祭はんさいとを献さゝげて自己おのれと民たみとのために贖罪あがなひをなすべし 25 また罪祭ざいさいの牲ものの脂あぶらを壇だんの上うへに焚やくべきなり 26 かの山羊やぎをアザゼルに遣󠄃おくりし者ものは衣服󠄃ころもを濯󠄄あらひ水みづに身みを滌そゝぎて然しかる後のち營えいにいるべし 27 聖󠄃所󠄃きよきところにおいて贖罪あがなひをなさんために其その血ちを携たづさへ入いりたる罪祭ざいさいの牡牛をうしと罪祭ざいさいの山羊やぎとは之これを營えいの外そとに携たづさへいだしその皮かはと肉󠄁にくと糞ふんを火ひに燒やくべし 28 之これを燒やきたる者ものは衣服󠄃ころもを濯󠄄あらひ水みづに身みを滌そゝぎて然しかる後のち營えいにいるべし

29 汝等なんぢら永ながく此この例のりを守まもるべし即すなはち七月󠄃ぐわつにいたらばその月󠄃つきの十とを日かに汝等なんぢらその身みをなやまし何なにの工わざをも爲なすべからず自己おのれの國くにの人ひともまた汝等なんぢらの中うちに寄寓やどれる外國よそぐにの人ひとも共ともに然しかすべし 30 其そはこの日ひに祭司さいし汝なんぢらのために贖罪あがなひをなして汝なんぢらを淨きよむればなり是これ汝なんぢらがヱホバの前󠄃まへにその諸もろ〳〵の罪つみを淸きよめられんためになす者ものなり
 208㌻ 
31 是これは汝なんぢらの大だい安息日あんそくにちなり汝なんぢら身みをなやますべし是これ永ながく守まもるべき例のりなり 32 膏あぶらをそゝがれて任にんぜられその父󠄃ちゝに代かはりて祭司さいしの職つとめをなすところの祭司さいし贖罪あがなひをなすべし彼かれは麻󠄃あさの衣ころもすなはち聖󠄃きよき衣ころもを衣きるべし 33 彼かれすなはち至いと聖󠄃所󠄃きよきところのために贖罪あがなひをなしまた集會しふくわいの幕屋まくやのためと壇だんのために贖罪あがなひをなしまた祭司さいし等らのためと民たみの會衆くわいしうのために贖罪あがなひをなすべし 34 是これ汝等なんぢらが永ながく守まもるべき例のりにしてイスラエルの子孫ひと〴〵の諸もろ〳〵の罪つみのために年としに一度ひとたび贖罪あがなひをなす者ものなり彼かれすなはちヱホバのモーセに命めいじたまひしごとく爲なしぬ

第17章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 アロンとその子等こらおよびイスラエルの總󠄂すべての子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いふべしヱホバの命めいずるところ斯かくのごとし云いはく 3 凡およそイスラエルの家いへの人ひとの中うち牛うし羊ひつじまたは山羊やぎを營えいの內うちに宰ほふりあるひは營えいの外そとに宰ほふることを爲なし 4 之これを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに牽󠄁ひききたりて宰ほふりヱホバの幕屋まくやの前󠄃まへにおいて之これをヱホバに禮物そなへものとして献さゝぐることを爲せざる者ものは血ちを流ながせる者ものと算かぞへらるべし彼かれは血ちを流ながしたるなればその民たみの中うちより絕たゝるべきなり 5 是これはイスラエルの子孫ひと〴〵をしてその野のの表おもてに犧牲いけにへとするところの犧牲いけにへをヱホバに牽󠄁ひききたらしめんがためなり即すなはち彼等かれらは之これを牽󠄁ひききたり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにいたりて祭司さいしに就つきこれを酬恩祭しうおんさいとしてヱホバに献さゝぐべきなり 6 然しかる時ときは祭司さいしその血ちを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどなるヱホバの壇だんにそゝぎまたその脂あぶらを馨かうばしき香にほひのために焚やきてヱホバに奉たてまつるべし〘159㌻〙 7 彼等かれらはその慕したひて淫いんせし魑魅ちみに重かさねて犧牲いけにへをさゝぐ可べからず是これは彼等かれらが代々よゝ永ながくまもるべき例のりなり
 209㌻ 

8 汝なんぢまた彼等かれらに言いふべし凡およそイスラエルの家いへの人ひとまたは汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他よそ國くにの人ひと燔祭はんさいあるひは犧牲いけにへを献さゝぐることをせんに 9 之これを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに携たづさへきたりてヱホバにこれを献さゝぐるにあらずばその人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし

10 凡およそイスラエルの家いへの人ひとまたは汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他國よそくにの人ひとの中うち何なにの血ちによらず血ちを食󠄃くらふ者ものあれば我われその血ちを食󠄃くらふ人ひとにわが面かほをむけて攻せめその民たみの中うちより之これを斷たちさるべし 11 其そは肉󠄁にくの生命いのちは血ちにあればなり我われ汝等なんぢらがこれを以もて汝等なんぢらの靈魂たましひのために壇だんの上うへにて贖罪あがなひをなさんために是これを汝等なんぢらに與あたふ血ちはその中うちに生命いのちのある故ゆゑによりて贖罪あがなひをなす者ものなればなり 12 是こゝをもて我われイスラエルの子孫ひと〴〵にいへり汝なんぢらの中うち何人たれも血ちをくらふべからずまた汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他國よそくにの人ひとも血ちを食󠄃くらふべからずと 13 凡およそイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちまたは汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他よそ國くにの人ひとの中うちもし食󠄃くはるべき獸けものあるひは鳥とりを獵かり獲えたる者ものあらばその血ちを灑そゝぎいだし土つちにて之これを掩おほふべし

14 凡すべての肉󠄁にくの生命いのちはその血ちにして是これはすなはちその魂たましひたるなり故ゆゑに我われイスラエルの子孫ひと〴〵にいへりなんぢらは何いづれの肉󠄁にくの血ちをもくらふべからず其そは一切すべての肉󠄁にくの生命いのちはその血ちなればなり凡すべて血ちをくらふものは絕たゝるべし 15 およそ自みづから死しにたる物ものまたは裂さきころされし物ものをくらふ人ひとはなんぢらの國くにの者ものにもあれ他よそ國くにの者ものにもあれその衣服󠄃ころもをあらひ水みづに身みをそゝぐべしその身みは晩くれまでけがるゝなりその後のちは潔󠄄きよし 16 その人ひともし洗あらふことをせずまたその身みを水みづに滌そゝがずばその罪つみを任おふべし

第18章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて之これに言いへ我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり
 210㌻ 
3 汝なんぢらその住󠄃すみをりしエジプトの國くにに行おこなはるゝ所󠄃ところの事等ことどもを傚ならひ行おこなふべからずまた我わが汝等なんぢらを導󠄃みちびきいたるカナンの國くににおこなはるゝ所󠄃ところの事等ことどもを傚ならひおこなふべからずまたその例のりに步行あゆむべからず 4 汝等なんぢらは我わが法おきてを行おこなひ我わが例のりをまもりてその中うちにあゆむべし我われは汝等なんぢらの神かみヱホバなり 5 汝等なんぢらわが例のりとわが法おきてをまもるべし人ひともし是これを行おこなはゞ之これによりて生いくべし我われはヱホバなり

6 汝等なんぢら凡すべてその骨こつ肉󠄁にくの親しんに近󠄃ちかづきて之これと淫いんするなかれ我われはヱホバなり 7 汝なんぢの母はゝと淫いんするなかれ是これ汝なんぢの父󠄃ちゝを辱はづかしむるなればなり彼かれは汝なんぢの母はゝなれば汝なんぢこれと淫いんするなかれ〘160㌻〙 8 汝なんぢの父󠄃ちゝの妻つまと淫いんするなかれ是これ汝なんぢの父󠄃ちゝを辱はづかしむるなればなり 9 汝なんぢの姉妹しまいすなはち汝なんぢの父󠄃ちゝの女子むすめと汝なんぢの母はゝの女子むすめは家いへに生うまれたると家外ほかに生うまれたるとによらず凡すべてこれと淫いんするなかれ 10 汝なんぢの男子むすこの女子むすめまたは汝なんぢの女子むすめの女子むすめと淫いんする事ことなかれ是これ自己おのれを辱はづかしむるなればなり 11 汝なんぢの父󠄃ちゝの妻つまが汝なんぢの父󠄃ちゝによりて產うみたる女子むすめは汝なんぢの姉妹しまいなれば之これと淫いんする勿なかれ 12 汝なんぢの父󠄃ちゝの姉妹しまいと淫いんするなかれ是これは汝なんぢの父󠄃ちゝの骨こつ肉󠄁にくの親しんなればなり 13 また汝なんぢの母はゝの姉妹しまいと淫いんする勿なかれ是これは汝なんぢの母はゝの骨こつ肉󠄁にくの親しんなり 14 汝なんぢの父󠄃ちゝの兄弟きやうだいの妻つまに親ちかづきて之これと淫いんする勿なかれ是これは汝なんぢの叔伯母をばなり 15 汝なんぢの媳よめと淫いんするなかれ是これは汝なんぢの息子むすこの妻つまなれば汝なんぢこれと淫いんする勿なかれ 16 汝なんぢの兄弟きやうだいの妻つまと淫いんする勿なかれ是これ汝なんぢの兄弟きやうだいを辱はづかしむるなればなり 17 汝なんぢ婦󠄃人をんなとその婦󠄃をんなの女子むすめとに淫いんする勿なかれまたその婦󠄃人をんなの子息むすこの女子むすめまたはその女子むすめの女子むすめを取とりて之これに淫いんする勿なかれ是等これらは汝なんぢの骨こつ肉󠄁にくの親しんなれば然しかするは惡あしし 18 汝なんぢ妻つまの尙なほ生いける間うちに彼かれの姉妹しまいを取とりて彼かれとおなじく妻つまとなして之これに淫いんする勿なかれ

19 婦󠄃をんなのその行經さはりの汚穢けがれにある間あひだはこれに近󠄃ちかづきて淫いんするなかれ 20 汝なんぢの鄰󠄄となりの妻つまと交󠄄かう合がふして彼かれによりて己おのが身みを汚けがすなかれ
 211㌻ 
21 汝なんぢその子女こどもに火ひの中なかを通󠄃とほらしめてこれをモロクにさゝぐることを絕たえて爲せざれ亦また汝なんぢの神かみヱホバの名なを汚けがすことなかれ我われはヱホバなり 22 汝なんぢ女をんなと寢いぬるごとくに男をとこと寢いぬるなかれ是これは憎にくむべき事ことなり 23 汝なんぢ獸畜けものと交󠄄かう合がふして之これによりて己おのが身みを汚けがすこと勿なかれまた女をんなたる者ものは獸畜けものの前󠄃まへに立たちて之これと接まじはること勿なかれ是これ憎にくむべき事ことなり

24 汝等なんぢらはこの諸もろ〳〵の事ことをもて身みを汚けがすなかれ我わが汝等なんぢらの前󠄃まへに逐󠄃おひはらふ國々くに〴〵の人ひとはこの諸もろ〳〵の事ことによりて汚けがれ 25 その地ちもまた汚けがる是こゝをもて我われその惡あくのために之これを罰ばつすその地ちも亦また自みづからそこに住󠄃すめる民たみを吐はきいだすなり 26 然されば汝等なんぢらはわが例のりと法おきてを守まもりこの諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことを一ひとつも爲なすべからず汝なんぢらの國くにの人ひとも汝なんぢらの中間うちに寄寓やどる他國よそぐにの人ひとも然しかるべし 27 汝等なんぢらの先さきにありし此地このちの人々ひと〴〵はこの諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことを行おこなへりその地ちもまた汚けがる 28 汝等なんぢらは是かくのごとくするなかれ恐おそらくはこの地ち汝なんぢらの先さきにありし國人くにびとを吐はきいだす如ごとくに汝なんぢらをも吐はきいださん 29 凡およそこの憎にくむべき事等ことどもを一ひとつにても行おこなふ者ものあれば之これを行おこなふ人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし 30 然されば汝等なんぢらはわが例規さだめを守まもり汝等なんぢらの先さきにおこなはれし是等これらの憎にくむべき習󠄃俗ならはしを一ひとつも行おこなふなかれまた之これによりて汝等なんぢら身みを汚けがす勿なかれ我われは汝等なんぢらの神かみヱホバなり〘161㌻〙

第19章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうに吿つげてこれに言いへ汝等なんぢら宜よろしく聖󠄃きよくあるべし其そは我われヱホバ汝なんぢらの神かみ聖󠄃きよくあればなり 3 汝等なんぢらおのおのその母はゝとその父󠄃ちゝを畏おそれまた吾わが安息日あんそくにちを守まもるべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり 4 汝等なんぢら虛むなしき物ものを恃たのむなかれまた汝なんぢらのために神々かみ〴〵を鑄い造󠄃つくることなかれ我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

5 汝等なんぢら酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへをヱホバにさゝぐる時ときはその受納󠄃うけいれらるるやうに献さゝぐべし 6 之これを食󠄃くらふことは之これを献さゝぐる日ひとその翌󠄃日よくじつに於おいてすべし若もし殘のこりて三日みつかにいたらばこれを火ひに燒やくべし
 212㌻ 
7 もし第三日みつかめに少すこしにても之これを食󠄃くらふことあらば是これは憎にくむべき物ものとなりて受納󠄃うけいれられざるべし 8 之これを食󠄃くらふ者ものはヱホバの聖󠄃物きよきものを汚けがすによりてその罰ばつを蒙かうむるべし即すなはちその人ひとは民たみの中うちより絕たちさられん

9 汝なんぢその地ちの穀物こくもつを穫かるときには汝等なんぢらその田野たはたの隅々すみ〴〵までを盡こと〴〵く穫かる可べからず亦また汝なんぢの穀物こくもつの遺󠄃穗おちぼを拾ひろふべからず 10 また汝なんぢの菓樹くだもの園ばたけの菓くだものを取とりつくすべからずまた汝なんぢの菓樹くだもの園ばたけに落おちたる菓くだものを斂あつむべからず貧󠄃者まづしきものと旅󠄃客たびゞとのためにこれを遺󠄃のこしおくべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

11 汝等なんぢら竊ぬすむべからず僞いつはるべからず互たがひに欺あざむくべからず 12 汝等なんぢらわが名なを指さして僞いつはり誓ちかふべからずまた汝なんぢの神かみの名なを汚けがすべからず我われはヱホバなり

13 汝なんぢの鄰󠄄となり人びとを虐󠄃しへたぐべからずまたその物ものを奪うばふべからず傭人やとひゞとの値あたひを明あくる朝󠄃あさまで汝なんぢの許もとに留とゞめおくべからず 14 汝なんぢ聾󠄃者みゝしひを詛のろふべからずまた瞽者めしひの前󠄃まへに礙つまづく物ものをおくべからず汝なんぢの神かみを畏おそるべし我われはヱホバなり

15 汝なんぢ審判󠄄さばきをなすに方あたりて不義ふぎを行おこなふべからず貧󠄃窮󠄃まづしき者ものを偏󠄃かたより護まもるべからず權ちからある者ものを曲まげて庇たすくべからず但たゞ公󠄃義ただしきをもて汝なんぢの鄰󠄄となりを審判󠄄さばくべし 16 汝なんぢの民たみの間うちに往󠄃ゆきめぐりて人ひとを讒そしるべからず汝なんぢの鄰󠄄となり人びとの血ちをながすべからず我われはヱホバなり

17 汝なんぢ心こゝろに汝なんぢの兄弟きやうだいを惡にくむべからず必かならず汝なんぢの鄰󠄄となり人びとを勸󠄂戒いましむべし彼かれの故ゆゑによりて罪つみを身みにうくる勿なかれ 18 汝なんぢ仇あたをかへすべからず汝なんぢの民たみの子孫ひと〴〵に對むかひて怨うらみを懷いだくべからず己おのれのごとく汝なんぢの鄰󠄄となりを愛あいすべし我われはヱホバなり
 213㌻ 

19 汝なんぢらわが條例のりを守まもるべし汝なんぢの家畜かちくをして異い類るゐと交󠄄まじはらしむべからず異い類るゐの種たねをまぜて汝なんぢの田野はたけに播まくべからず麻󠄃あさと毛けをまじへたる衣服󠄃ころもを身みにつくべからず〘162㌻〙 20 凡およそ未いまだ贖あがなひ出いだされず未いまだ解放はなたれざる奴隸どれいの女をんなにして夫をつとに適󠄄ゆく約やく束そくをなせし者ものあらんに人ひともしこれと交󠄄かう合がふしなばその二人ふたりを譴責いましむべし然されど之これを殺ころすに及およばず是これその婦󠄃をんないまだ解放はなたれざるが故ゆゑなり 21 その男をとこは愆祭けんさいをヱホバに携たづさへきたるべし即すなはち愆祭けんさいの牡羊をひつじを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに牽󠄁ひききたるべきなり 22 而しかして祭司さいしその人ひとの犯をかせる罪つみのためにその愆祭けんさいの牡羊をひつじをもてヱホバの前󠄃まへにこれがために贖罪あがなひをなすべし斯かくせばその人ひとの犯をかせし罪つみ赦ゆるされん

23 汝等なんぢらかの地ちにいたりて諸もろ〳〵の果實くだものの樹きを植うゑん時ときはその果實くだものをもて未いまだ割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものと見み做なすべし即すなはち三年ねんの間あひだ汝等なんぢらこれをもて割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものとなすべし是これは食󠄃くらはれざるなり 24 第だい四年ねんには汝なんぢらそのもろもろの果實くだものを聖󠄃物きよきものとなしこれをもてヱホバに感謝󠄃かんしやの祭まつりを爲なすべし 25 第だい五年ねんに汝等なんぢらその果實くだものを食󠄃くらふべし然しかせば汝なんぢらのために多おほく實みを結むすばん我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

26 汝等なんぢら何なにをも血ちのまゝに食󠄃くらふべからずまた魔󠄃術󠄃まじゆつを行おこなふべからず卜筮うらなひをなすべからず 27 汝等なんぢら頭かしらの鬢びんを圓まろく剪きるべからず汝なんぢ鬚ひげの兩りやう方はうを損そんずべからず 28 汝等なんぢら死しぬる人ひとのために己おのが身みに傷きずつくべからずまたその身みに刺文󠄃ほりものをなすべからず我われはヱホバなり

29 汝なんぢの女子むすめを汚けがして娼妓あそびめの業わざをなさしむべからず恐おそらくは淫事いんじ國くににおこなはれ罪惡ざいあく國くにに滿みちん 30 汝等なんぢらわが安息日あんそくびを守まもりわが聖󠄃所󠄃きよきところを敬うやまふべし我われはヱホバなり
 214㌻ 

31 汝等なんぢら憑鬼者くちよせを恃たのむなかれ卜筮師うらなひしに問とふことを爲なして之これに身みを汚けがさるゝなかれ我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

32 白しら髮がの人ひとの前󠄃まへには起󠄃たちあがるべしまた老人としよりの身みを敬うやまひ汝なんぢの神かみを畏おそるべし我われはヱホバなり

33 他よそ國ぐにの人ひと汝なんぢらの國くにに寄留やどりて汝なんぢとともに在あらばこれを虐󠄃しへたぐるなかれ 34 汝等なんぢらとともに居をる他よそ國ぐにの人ひとをば汝なんぢらの中間うちに生うまれたる者もののごとくし己おのれのごとくに之これを愛あいすべし汝等なんぢらもエジブトの國くにに客かくたりし事ことあり我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

35 汝等なんぢら審判󠄄さばきに於おいても尺度ものさしに於おいても秤子はかりに於おいても升斗ますに於おいても不義ふぎを爲なすべからず 36 汝等なんぢら公󠄃平󠄃たゞしき秤はかり 公󠄃平󠄃たゞしき錘おもり 公󠄃平󠄃たゞしきエパ公󠄃平󠄃たゞしきヒンをもちふべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバ汝なんぢらをエジブトの國くにより導󠄃みちびき出いだせし者ものなり 37 汝等なんぢらわが一切すべての條例のりとわが一切すべての律法おきてを守まもりてこれを行おこなふべし我われはヱホバなり〘163㌻〙

第20章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵に言いふべし凡およそイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちまたはイスラエルに寄寓やどれる他よそ國くにの人ひとの中うちその子こをモロクに献さゝぐる者ものは必かならず誅ころさるべし國くにの民たみ石いしをもて之これを擊うつべし 3 我われまたわが面かほをその人ひとにむけて之これを攻せめこれをその民たみの中うちより絕たゝん其そは彼かれその子こをモロクに献さゝげて吾わが聖󠄃所󠄃きよきところを汚けがしまたわが聖󠄃名きよきなを褻けがせばなり 4 その人ひとがモロクにその子こを献さゝぐる時ときに國くにの民たみもし目めを掩おほひて見みざるがごとくし之これを殺ころすことをせずば 5 我われわが面かほをその人ひととその家族かぞくにむけ彼かれおよび凡すべて彼かれに傚ならひてモロクと淫いんをおこなふところの者等ものどもをその民たみの中うちより絕たゝん

6 憑鬼者くちよせまたは卜筮師うらなひしを恃たのみこれに從したがふ人ひとあらば我われわが面かほをその人ひとにむけ之これをその民たみの中うちに絕たつべし 7 然されば汝等なんぢら宜よろしく自みづから聖󠄃潔󠄄きよくして聖󠄃きよくあるべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバたるなり
 215㌻ 
8 汝等なんぢらわが條例のりを守まもりこれを行おこなふべし我われは汝なんぢらを聖󠄃別きよむるヱホバなり 9 凡すべてその父󠄃ちゝまたはその母はゝを詛のろふ者ものはかならず誅ころさるべし彼かれその父󠄃ちゝまたはその母はゝを詛のろひたればその血ちは自身おのれに歸きすべきなり

10 人ひとの妻つまと姦淫かんいんする人ひとすなはちその鄰󠄄となりの妻つまと姦淫かんいんする者ものあればその姦かん夫ぷ淫婦󠄃いんぷともにかならず誅ころさるべし 11 その父󠄃ちゝの妻つまと寢いぬる人ひとは父󠄃ちゝを辱はづかしむるなり兩人ふたりともにかならず誅ころさるべしその血ちは自己おのれに歸きせん 12 人ひともしその子この妻つまと寢いぬる時ときは二人ふたりともにかならず誅ころさるべし是これ憎にくむべき事ことを行おこなへばなりその血ちは自己おのれに歸きせん 13 人ひともし婦󠄃人をんなと寢いぬるごとく男子をとこと寢いぬることをせば是これその二人ふたり憎にくむべき事ことをおこなふなり二人ふたりともにかならず誅ころさるべしその血ちは自己おのれに歸きせん 14 人ひと妻つまを娶めとる時ときにそれの母はゝをともに娶めとらば是これ惡あしき事ことなり彼かれも彼等かれらもともに火ひに燒やかるべし是これ汝なんぢらの中うちに惡あしき事ことの無なからんためなり 15 男子をとこもし獸畜けものと交󠄄かう合がふしなばかならず誅ころさるべし汝なんぢらまたその獸畜けものを殺ころすべし 16 婦󠄃人をんなもし獸畜けものに近󠄃ちかづきこれと交󠄄まじはらばその婦󠄃人をんなと獸畜けものを殺ころすべし是等これらはともに必かならず誅ころさるべしその血ちは自己おのれに歸きせん

17 人ひともしその姉妹しまいすなはちその父󠄃ちゝの女子むすめあるひは母はゝの女子むすめを取とりて此これは彼かれの陰所󠄃かくしどころを見み彼かれは此これの陰所󠄃かくしどころを見みなば是これ恥はづべき事ことをなすなりその民たみの子孫ひと〴〵の前󠄃まへにてその二人ふたりを絕たつべし彼かれその姉妹しまいと淫いんしたればその罪つみを任おふべきなり 18 人ひともし經水めぐりある婦󠄃人をんなと寢いねて彼かれの陰所󠄃かくしどころを露あらはすことあり即すなはち男子をとこその婦󠄃人をんなの源みなもとを露あらはし婦󠄃人をんなまた己おのれの血ちの源みなもとを露あらはすあらば二人ふたりともにその民たみの中うちより絕たゝるべし〘164㌻〙 19 汝なんぢの母はゝの姉妹しまいまたは汝なんぢの父󠄃ちゝの姉妹しまいの陰所󠄃かくしどころを露あらはすべからず斯かくする時ときはその骨こつ肉󠄁にくの親しんたる者ものの陰所󠄃かくしどころをあらはすなれば二人ふたりともにその罪つみを任おふべきなり 20 人ひともしその伯叔おぢの妻つまと寢いぬる時ときは是これその伯叔おぢの陰所󠄃かくしどころを露あらはすなれば二人ふたりともにその罪つみを任おひ子こなくして死しなん
 216㌻ 
21 人ひともしその兄弟きやうだいの妻つまを取とらば是これ汚けがらはしき事ことなり彼かれその兄弟きやうだいの陰所󠄃かくしどころを露あらはしたるなればその二人ふたりは子こなかるべし

22 汝等なんぢらは我わが一切すべての條例のりと一切すべての律法おきてを守まもりて之これを行おこなふべし然しかせば我わが汝なんぢらを住󠄃すませんとて導󠄃みちびき行ゆくところの地ち汝なんぢらを吐はきいだすことを爲せじ 23 汝なんぢらの前󠄃まへより我わが逐󠄃おひはらふところの國人くにびとの例のりに汝なんぢら步行あゆむべからず彼等かれらはこの諸もろ〳〵の事ことをなしたれば我われかれらを惡にくむなり 24 我われさきに汝等なんぢらに言いへり汝等なんぢらその地ちを獲えん我われこれを汝なんぢらに與あたへて獲えさすべし是これは乳󠄃ちゝと蜜みつの流ながるゝ地ちなり我われは汝なんぢらの神かみヱホバにして汝なんぢらを他ほかの民たみより區別わかてり 25 汝等なんぢらは獸畜けものの潔󠄄きよきと汚けがれたると禽とりの潔󠄄きよきと汚けがれたるとを區別わかつべし汝等なんぢらは我わが汚けがれたる者ものとして汝なんぢらのために區別わかちたる獸畜けものまたは禽とりまたは地ちに匍はふ諸もろ〳〵の物ものをもて汝なんぢらの身みを汚けがすべからず 26 汝等なんぢらは我われの聖󠄃者きよきものとなるべし其そは我われヱホバ聖󠄃きよければなり我われまた汝等なんぢらをして我われの所󠄃有󠄃ものとならしめんがために汝なんぢらを他ほかの民たみより區別わかちたるなり

27 男をとこまたは女をんなの憑鬼者くちよせをなし或あるひは卜筮うらなひをなす者ものはかならず誅ころさるべし即すなはち石いしをもてこれを擊うつべし彼等かれらの血ちは彼かれらに歸きせん

第21章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはくアロンの子等こらなる祭司さいし等どもに吿つげてこれに言いへ民たみの中うちの死人しにんのために身みを汚けがす者ものあるべからず 2 但たゞしその骨こつ肉󠄁にくの親しんのためすなはちその母はゝのため父󠄃ちゝのため男子むすこのため女子むすめのため兄弟きやうだいのため 3 またその姉妹しまいの處女をとめにして未いまだ夫をつとあらざる者もののためには身みを汚けがすも宜よし 4 祭司さいしはその民たみの中うちの長者ちやうじやなれば身みを汚けがして褻けがれたる者ものとなるべからず 5 彼等かれらは髮かみをそりて頭かしらに毛けなき所󠄃ところをつくるべからずその鬚ひげの兩りやう傍はうを損そんずべからずまたその身みに傷きずつくべからず
 217㌻ 
6 その神かみに對むかひて聖󠄃きよくあるべくまたその神かみの名なをけがすべからず彼等かれらはヱホバの火祭くわさいすなはち其その神かみの食󠄃物しよくもつを献さゝぐる者ものなれば聖󠄃きよくあるべきなり 7 彼等かれらは妓女あそびめまたは汚けがれたる女をんなを妻つまに娶めとるべからずまた夫をつとに出いだされたる女をんなを娶めとるべからず其そはその身みヱホバにむかひて聖󠄃きよければなり 8 汝なんぢかれをもて聖󠄃者きよきものとすべし彼かれは汝なんぢの神かみヱホバの食󠄃物しよくもつを献さゝぐる者ものなればなり汝なんぢすなはちこれをもて聖󠄃者きよきものとなすべし其そは我われヱホバ汝なんぢらを聖󠄃別きよむる者もの聖󠄃きよければなり〘165㌻〙 9 祭司さいしの女むすめたる者もの淫行いんかうをなしてその身みを汚けがさば是これその父󠄃ちゝを汚けがすなり火ひをもてこれを燒やくべし

10 その兄弟きやうだいの中うち灌そゝぎ膏あぶらを首かうべにそゝがれ職しよくに任にんぜられて祭司さいしの長をさとなれる者ものはその頭かしらをあらはすべからずまたその衣服󠄃ころもを裂さくべからず 11 死人しにんの所󠄃ところに往󠄃ゆくべからずまたその父󠄃ちゝのためにも母はゝのためにも身みを汚けがすべからず 12 また聖󠄃所󠄃きよきところより出いづべからずその神かみの聖󠄃所󠄃きよきところを褻けがすべからず其そはその神かみの任にん職しよくの灌そゝぎ膏あぶら首かうべにあればなり我われはヱホバなり 13 彼かれ妻つまには處女をとめを娶めとるべし 14 寡婦󠄃やもめ休さられたる婦󠄃をんなまたは汚けがれたる婦󠄃をんな妓女あそびめ等などは娶めとるべからず惟たゞ自己おのれの民たみの中うちの處女をとめを妻つまにめとるべし 15 その民たみの中うちに自己おのれの子孫しそんを汚けがすべからずヱホバこれを聖󠄃別きよむればなり

16 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 17 アロンに吿つげて言いへ凡およそ汝なんぢの歷代よゝの子孫しそんの中うち身みに疵きずある者ものは進󠄃すゝみよりてその神かみヱホバの食󠄃物しよくもつを獻さゝぐる事ことを爲なすべからず 18 凡すべて疵きずある人ひとは進󠄃すゝみよるべからずすなはち瞽者めしひ跛者あしなへおよび鼻はなの缺かけたる者もの成󠄃なり餘あまれるところ身みにある者もの 19 脚あしの折をれたる者もの手ての折をれたる者もの 20 傴僂せかゞむ者もの侏儒たけひくきもの目めに雲膜ほしある者もの疥こせがさある者もの癬ぜにがさある者もの外ぐわい腎じんの壞やぶれたる者もの等などは進󠄃すゝみよるべからず 21 凡およそ祭司さいしアロンの子孫しそんの中うち身みに疵きずある者ものは進󠄃すゝみよりてヱホバの火祭くわさいを獻さゝぐべからず彼かれは身みに疵きずあるなれば進󠄃すゝみよりてヱホバの食󠄃物しよくもつを獻さゝぐべからざるなり 22 神かみの食󠄃物しよくもつの至いと聖󠄃者きよきものも聖󠄃者きよきものも彼かれは食󠄃くらふことを得う
 218㌻ 
23 然されど障蔽へだての幕まくに至いたるべからずまた祭壇さいだんに近󠄃ちかよるべからず其そは身みに疵きずあればなり斯かくかれわが聖󠄃所󠄃きよきところを汚けがすべからず其そは我われヱホバこれを聖󠄃別きよむればなり 24 モーセすなはちアロンとその子等こらおよびイスラエルの一切すべての子孫ひと〴〵にこれを吿つげたり

第22章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢアロンとその子等こらに吿つげて彼等かれらをしてイスラエルの子孫ひと〴〵の聖󠄃物きよきものをみだりに享用もちひざらしめまたその聖󠄃別きよめて我われにさゝげたる物ものについてわが名なを汚けがすこと無なからしむべし我われはヱホバなり 3 彼等かれらに言いへ凡およそ汝等なんぢらの歷代よゝの子孫しそんの中うち都すべてイスラエルの子孫ひと〴〵の聖󠄃別きよめて我われにさゝげし聖󠄃物きよきものに汚けがれたる身みをもて近󠄃ちかづく者ものあればその人ひとはわが前󠄃まへより絕たゝるべし我われはヱホバなり 4 アロンの子孫しそんの中うち癩らい病びやうある者ものまたは流りう出しゆつある者ものは凡すべてその潔󠄄きよくなるまで聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふべからずまた死躰󠄂しかばねに汚けがれたる物ものに捫さはれる者ものまたは精せいをもらせる者もの〘166㌻〙 5 または凡すべて人ひとを汚けがすところの匍行はふ物ものに捫さはれる者ものまたは何なにの汚穢けがれを論いはず人ひとをして汚けがれしむるところの人ひとに捫さはれる者もの 6 此これのごとき物ものに捫さはる者ものは晩くれまで汚けがるべしまたその身みを水みづにて洗あらふにあらざれば聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふべからず 7 日ひの入いりたる時ときは潔󠄄きよくなるべければその後のちに聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふべし是これその食󠄃物くひものなればなり 8 自みづから死しにたる物ものまたは裂さきころされし者ものを食󠄃くらひて之これをもて身みを汚けがすべからず我われはヱホバなり 9 彼等かれらこれを褻けがしてこれが爲ために罪つみを獲えて死しぬるにいたらざるやう我わが例規さだめをまもるべし我われヱホバ是等これらを聖󠄃きよくせり

10 外よそ國ぐにの人ひとは聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふ可べからず祭司さいしの客きやくあるひは傭人やとひゞとは聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふべからざるなり 11 然されど祭司さいし金かねをもて人ひとを買かひたる時ときはその者ものはこれを食󠄃くらふことを得うまたその家いへに生うまれし者ものも然しかり彼等かれらは祭司さいしの食󠄃物くひものを食󠄃くらふことを得うべし
 219㌻ 
12 祭司さいしの女子むすめもし外國よそぐにの人ひとに嫁とつぎなば禮物そなへものなる聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふべからず 13 祭司さいしの女子むすめ寡婦󠄃やもめとなるありまたは出いださるゝありて子こなくしてその父󠄃ちゝの家いへにかへり幼わかき時ときのごとくにてあらばその父󠄃ちゝの食󠄃物かてを食󠄃くらふことを得うべし但たゞし外國よそぐにの人ひとはこれを食󠄃くらふべからず 14 人ひともし誤󠄄あやまりて聖󠄃物きよきものを食󠄃くらはゞその聖󠄃物きよきものにこれが五分󠄃ぶん一を加くはへて祭司さいしに付わたすべし 15 イスラエルの子孫ひと〴〵がヱホバに献さゝぐるところの聖󠄃物きよきものを彼等かれら褻けがすべからず 16 その聖󠄃物きよきものを食󠄃くらふ者ものにはその愆とがの罰ばつをかうむらしむべし其そは我われヱホバこれを聖󠄃きよくすればなり

17 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 18 アロンとその子等こらおよびイスラエルの一切すべての子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ凡およそイスラエルにをる外國よそぐにの人ひとの中うち願ぐわん還󠄃はたしの禮物そなへものまたは自意こゝろよりの禮物そなへものをヱホバに獻さゝげて燔祭はんさいとなさんとする者ものは 19 その受納󠄃うけいれらるゝやうに牛うし羊ひつじあるひは山羊やぎの牡をすの全󠄃まつたき者ものを獻さゝぐべし 20 凡すべて疵きずある者ものは汝なんぢら獻さゝぐべからず是こはその物ものなんぢらのために受納󠄃うけいれられざるべければなり 21 凡すべて願ぐわんを還󠄃はたさんとしまたは自意こゝろよりの禮物そなへものをなさんとして牛うしあるひは羊ひつじをもて酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへを獻上さゝぐる者ものはその受納󠄃うけいれらるゝやうに全󠄃まつたき者ものを取とるべし其その物ものには何なにの疵きずもあらしむべからざるなり 22 即すなはち盲めくらなる者もの折をれたる所󠄃ところある者もの切斷きりとりたる處ところある者もの腫物はれものある者もの疥こせがさある者もの癬ぜにがさある者もの是かくの如ごとき者ものは汝等なんぢらこれをヱホバに献さゝぐべからずまた壇だんの上うへに火祭くわさいとなしてヱホバにたてまつるべからず 23 牛うしあるひは羊ひつじの成󠄃なり餘あまれる所󠄃ところまたは成󠄃なり足たらざる所󠄃ところある者ものは汝なんぢらこれを自意こゝろよりの禮物そなへものには用もちふるも宜よし然されど願ぐわん還󠄃はたしにおいては是これは受納󠄃うけいれらるることなかるべし 24 汝等なんぢら外ぐわい腎じんを打うち壞やぶりまたは壓󠄂おしつぶしまたは割󠄅さきまたは斬きりたる者ものをヱホバに献さゝぐべからずまた汝なんぢらの國くにの中うちに斯かゝる事ことを行おこなふべからず〘167㌻〙 25 汝なんぢらまた異邦󠄆人いはうじんの手てよりも是等これらの物ものを受うけて神かみの食󠄃しよくに供そなふることを爲なすべからず其そは是等これらは缺かけあり疵きずある者ものなるに因よりて汝なんぢらのために受納󠄃うけいれらるゝことあらざればなり
 220㌻ 

26 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 27 牛うし羊ひつじまたは山羊やぎ生うまれなば之これを七日なぬかその母はゝにつけ置おくべし八日やうかより後のちは是これはヱホバに火祭くわさいとすれば受納󠄃うけいれらるべし 28 牝め牛うしにもあれ牝め羊ひつじにもあれ汝なんぢらその母はゝと子ことを同おなじ日ひに殺ころすべからず 29 汝なんぢら感謝󠄃かんしやの犧牲いけにへをヱホバに献さゝぐる時ときは汝なんぢらの受納󠄃うけいれらるゝやうに献さゝぐべし 30 是これはその日ひの內うちに食󠄃くひつくすべし明日あくるひまで遺󠄃のこしおくべからず我われはヱホバなり 31 汝なんぢらわが誡命いましめを守まもり且かつこれを行おこなふべし我われはヱホバなり 32 汝等なんぢらわが名なを瀆けがすべからず我われはかへつてイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに聖󠄃者きよきものとあらはるべきなり我われはヱホバにして汝なんぢらを聖󠄃きよくする者もの 33 汝なんぢらの神かみとならんとて汝なんぢらをエジプトの國くにより導󠄃みちびきいだせし者ものなり我われはヱホバなり

第23章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵につげて之これに言いへ汝なんぢらが宣吿ふれて聖󠄃せい會くわいとなすべきヱホバの節せつ期きは是かくのごとし我わが節せつ期きはすなはち是これなり 3 六日むいかの間あひだ業務わざをなすべし第七日なぬかめは休やすむべき安息日あんそくにちにして聖󠄃せい會くわいなり汝なんぢら何なにの業わざをもなすべからず是これは汝なんぢらがその一切すべての住󠄃所󠄃すみかにおいて守まもるべきヱホバの安息日あんそくにちなり

4 その期々とき〴〵に汝なんぢらが宣吿ふれべきヱホバの節せつ期きたる聖󠄃せい會くわいは是これなり 5 すなはち正しやう月󠄃ぐわつの十じふ四よ日かの晩ばんはヱホバの逾越節󠄄すぎこしのいはひなり 6 またその月󠄃つきの十五日にちはヱホバの酵たねいれぬパンの節いはひなり七日なぬかの間あひだ汝等なんぢら酵たねいれぬパンを食󠄃くらふべし 7 その首はじめの日ひには汝なんぢら聖󠄃せい會くわいをなすべし何なにの職業しよくげふをも爲なすべからず 8 汝なんぢら七日なぬかのあひだヱホバに火祭くわさいを献さゝぐべし第七日なぬかめにはまた聖󠄃せい會くわいをなし何なにの職業しよくげふをもなすべからず

9 ヱホバまたモーセにつげて言いひたまはく 10 イスラエルの子孫ひと〴〵につげて之これに言いへ汝なんぢらわが汝なんぢらにたまふところの地ちに至いたるにおよびて汝なんぢらの穀物こくもつを穫かるときは先まづなんぢらの穀物こくもつの初はつ穗ほ一ひと束たばを祭司さいしにもちきたるべし
 221㌻ 
11 彼かれその束たばの受うけいれらるゝやうに之これをヱホバの前󠄃まへに搖ふるべし即すなはちその安息日あんそくにちの翌󠄃日よくじつに祭司さいしこれを搖ふるべし 12 また汝なんぢらその束たばを搖ふる日ひに當歳たうさいの牡お羔ひつじの全󠄃まつたき者ものを燔祭はんさいとなしてヱホバに献さゝぐべし 13 その素祭そさいには油あぶらを和まぜたる麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの二をもちひ之これをヱホバに献さゝげて火祭くわさいとなし馨かうばしき香にほひたらしむべしまたその灌祭くわんさいには酒さけ一ヒンの四分󠄃ぶんの一をもちふべし〘168㌻〙 14 汝なんぢらはその神かみヱホバに禮物そなへものをたづさへ來きたるその日ひまではパンをも烘麥やきむぎをも靑あを穗ほをも食󠄃くらふべからず是これは汝なんぢらがその一切すべての住󠄃居すみかにおいて代々よゝ永ながく守まもるべき例のりなり

15 汝なんぢら安息日あんそくにちの翌󠄃日よくじつより即すなはち汝なんぢらが搖祭えうさいの束たばを携たづさへきたりし日ひより數󠄄かぞへて安息日あんそくにち七なゝつをもてその數󠄄かずを盈みたすべし 16 すなはち第だい七の安息日あんそくにちの翌󠄃日よくじつまでに日ひ數󠄄かず五十を數󠄄かぞへをはり新しん素祭そさいをヱホバに献さゝぐべし 17 また汝なんぢらの居所󠄃すみかより十分󠄃ぶんの二をもてつくりたるパン二箇ふたつを携たづさへきたりて搖ふるべし是これは麥むぎ粉󠄃こにてつくり酵たねをいれて燒やくべし是これ初はつ穗ほをヱホバにさゝぐる者ものなり 18 汝なんぢらまた當歳たうさいの全󠄃まつたき羔羊こひつじ七匹󠄃なゝつと少わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつと牡山羊をやぎ二匹󠄃ふたつを其そのパンとともに獻さゝぐべしすなはち是等これらをその素祭そさいおよびその灌祭くわんさいとともにヱホバにたてまつりて燔祭はんさいとなすべし是これは火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひとなる者ものなり 19 斯かくてまた牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいにさゝげ當歳たうさいの羔羊こひつじ二匹󠄃ふたつを酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへにさゝぐべし 20 而しかして祭司さいしその初はつ穗ほのパンとともにこの二匹󠄃ふたつの羔羊こひつじをヱホバの前󠄃まへに搖ふりて搖祭えうさいとなすべし是等これらはヱホバにたてまつる聖󠄃物きよきものにして祭司さいしに歸きすべし 21 汝なんぢらその日ひに汝なんぢらの中うちに聖󠄃せい會くわいを宣吿ふれいだすべし何なにの職業しよくげふをも爲なすべからず是これは汝なんぢらがその一切すべての住󠄃所󠄃すみかにおいて永ながく守まもるべき條例のりなり

22 汝なんぢらの地ちの穀物こくもつを穫かるときは汝なんぢその穫かるにのぞみて汝なんぢの田野たはたの隅々すみ〴〵までをことごとく穫かりつくすべからず又󠄂また汝なんぢの穀物こくもつの遺󠄃おち穗ぼを拾ひろふべからずこれを貧󠄃まづしき者ものと客旅󠄃たびゞととに遺󠄃のこしおくべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり
 222㌻ 

23 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 24 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへ七月󠄃ぐわつにおいては汝なんぢらその月󠄃つきの一日ついたちをもて安息あんそくの日ひとなすべし是これは喇叭らつぱを吹ふきて記念きねんするの日ひにして即すなはち聖󠄃せい會くわいたり 25 汝なんぢら何なにの職業しよくげふをもなすべからず惟たゞヱホバに火祭くわさいを獻さゝぐべし

26 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 27 殊ことにまたその七月󠄃ぐわつの十とを日かは贖罪あがなひの日ひにして汝なんぢらにおいて聖󠄃せい會くわいたり汝等なんぢら身みをなやましまた火祭くわさいをヱホバに獻さゝぐべし 28 その日ひには汝なんぢら何なにの工わざをもなすべからず其それは汝なんぢらのために汝なんぢらの神かみヱホバの前󠄃まへに贖罪あがなひをなすべき贖罪あがなひの日ひなればなり 29 凡すべてその日ひに身みをなやますことをせざる者ものはその民たみの中うちより絕たゝれん 30 またその日ひに何なにの工わざにても爲なすものあれば我われその人ひとをその民たみの中うちより滅ほろぼしさらん 31 汝等なんぢら何なにの工わざをもなすべからず是これは汝なんぢらがその一切すべての住󠄃所󠄃すみかにおいて代々よゝ永ながく守まもるべき條例のりなり〘169㌻〙 32 是これは汝なんぢらの休やすむべき安息日あんそくにちなり汝なんぢらその身みをなやますべしまたその月󠄃つきの九日こゝのかの晩ばんすなはちその晩ばんより翌󠄃よく晩ばんまで汝等なんぢらその安息あんそくをまもるべし

33 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 34 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへその七月󠄃ぐわつの十五日にちは結茅節かりほずまひのいはひなり七日なぬかのあひだヱホバの前󠄃まへにこれを守まもるべし 35 首はじめの日ひには聖󠄃せい會くわいを開ひらくべし何なにの職業しよくげふをもなすべからず 36 汝等なんぢらまた七日なぬかのあひだ火祭くわさいをヱホバに獻さゝぐべし而しかして第八日やうかめに汝等なんぢらの中うちに聖󠄃せい會くわいを開ひらきまた火祭くわさいをヱホバに獻さゝぐべし是これは會くわいの終󠄃結をはりなり汝なんぢら何なにの職業しよくげふをもなすべからず

37 偖さて是等これらはヱホバの節せつ期きにして汝なんぢらが宣吿ふれて聖󠄃せい會くわいとなし火祭くわさいをヱホバに献さゝぐべき者ものなり即すなはち燔祭はんさい 素祭そさい 犧牲いけにへおよび灌くわん祭さい等などをその献さゝぐべき日ひにしたがひて献さゝぐべし 38 この外ほかにヱホバの諸しよ安息日あんそくにちありまた外ほかに汝なんぢらの献さゝげ物ものありまた外ほかに汝なんぢらの諸もろ〳〵の願ぐわん還󠄃はたしの禮物そなへものありまた外ほかに汝なんぢらの自意こゝろよりの禮物そなへものあり是これみな汝なんぢらがヱホバに献さゝぐる者ものなり
 223㌻ 

39 汝なんぢらその地ちの作つくり物ものを斂あつめし時ときは七月󠄃ぐわつの十五日にちよりして七日なぬかの間あひだヱホバの節筵いはひをまもるべし即すなはち初はじめの日ひにも安息あんそくをなし第八日やうかめにも安息あんそくをなすべし 40 その首はじめの日ひには汝等なんぢら佳よき樹ゝの枝えだを取とるべしすなはち棕櫚しゆろの枝えだと茂しげれる樹きの條えだと水楊かはやなぎの枝えだとを取とりて七日なぬかの間あひだ汝なんぢらの神かみヱホバの前󠄃まへに樂たのしむべし 41 汝なんぢら歳としに七日なぬかヱホバに此この節筵いはひをまもるべし汝なんぢら代々よゝながくこの條例のりを守まもり七月󠄃ぐわつにこれを祝いはふべし 42 汝なんぢら七日なぬかのあひだ茅廬かりほに居をりイスラエルに生うまれたる人ひとはみな茅廬かりほに居をるべし 43 斯かくするは我わがイスラエルの子孫ひと〴〵をエジプトの地ちより導󠄃みちびき出いだせし時ときにこれを茅廬かりほに住󠄃すましめし事ことを汝なんぢらの代々よゝの子孫しそんに知しらしめんためなり我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり 44 モーセすなはちヱホバの節せつ期きをイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげたり

第24章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじ橄欖かんらんを搗かてて取とりたる淸きよき油あぶらを燈火ともしびのために汝なんぢに持もちきたらしめて絕たえず燈火ともしびをともすべし 3 またアロンは集會しふくわいの幕屋まくやにおいて律法おきての前󠄃まへなる幕まくの外そとにて絕たえずヱホバの前󠄃まへにその燈火ともしびを整とゝのふべし是これは汝なんぢらが代々よゝながく守まもるべき定例のりなり 4 彼かれすなはちヱホバの前󠄃まへにて純じゆん精せいの燈臺とうだいの上うへにその燈火ともしびを絕たえず整とゝのふべきなり

5 汝なんぢ麥むぎ粉󠄃こを取とりこれをもて菓くわ子し十二を燒やくべし菓くわ子し一箇ひとつには其その十分󠄃ぶんの二をもちふべし〘170㌻〙 6 而しかしてこれをヱホバの前󠄃まへなる純じゆん精せいの案つくゑの上うへに二ふた累かさねに積つみ一ひと累かさねに六むつ宛づつあらしむべし 7 汝なんぢまた淨きよき乳󠄃香にうかうをその累かさねの上うへに置おきこれをしてそのパンの上うへにありて記念おぼえとならしめヱホバにたてまつりて火祭くわさいとなすべし 8 安息日あんそくにちごとに絕たえずこれをヱホバの前󠄃まへに供そなふべし是これはイスラエルの子孫ひと〴〵の献さゝぐべき者ものにして永遠󠄄えいゑんの契󠄅約けいやくたるなり 9 これはアロンとその子等こらに歸きす彼等かれらこれを聖󠄃所󠄃きよきところに食󠄃くらふべし是これはヱホバの火祭くわさいの一ひとつにして彼かれに歸きする者ものにて至いと聖󠄃きよし是これをもて永遠󠄄えいゑんの條例のりとなすべし
 224㌻ 

10 茲こゝにその父󠄃ちゝはエジプト人びと母はゝはイスラエル人びとなる者ものありてイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちにいで來きたれることありしがそのイスラエルの婦󠄃をんなの生うみたる者ものイスラエルの人ひとと營えいの中うちに爭論あらそひをなせり 11 時ときにそのイスラエルの婦󠄃をんなの生うみたる者ものヱホバの名なを瀆けがして詛のろふことをなしければ人々ひと〴〵これをモーセの許もとにひき來きたれり(その母はゝはダンの支󠄂派󠄄わかれのデブリの女子むすめにして名なをシロミテと曰いふ) 12 人々ひと〴〵かれを閉とぢこめおきてヱホバの示諭󠄄しめしをかうむるを俟まてり

13 時ときにヱホバ、モーセにつげて言いひたまはく 14 かの詛のろふことをなせし者ものを營えいの外そとに曳ひきいだし之これを聞きゝたる者ものに皆みなその手てを彼かれの首かうべに按おかしめ全󠄃ぜん會衆くわいしうをして彼かれを石いしにて擊うたしめよ 15 汝なんぢまたイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いふべし凡すべてその神かみを詛のろふ者ものはその罰ばつを蒙かうむるべし 16 ヱホバの名なを瀆けがす者ものはかならず誅ころされん全󠄃ぜん會衆くわいしうかならず石いしをもて之これを擊うつべし外よそ國ぐにの人ひとにても自己おのれの國くにの人ひとにてもヱホバの名なを瀆けがすにおいては誅ころさるべし 17 人ひとを殺ころす者ものはかならず誅ころさるベし 18 獸畜けものを殺ころす者ものはまた獸畜けものをもて獸畜けものを償つくのふべし 19 人ひともしその鄰󠄄となり人びとに傷損きずをつけなばそのなせし如ごとく自己おのれもせらるべし 20 即すなはち挫くじきは挫くじき 目めは目め 齒はは齒はをもて償つくのふべし人ひとに傷損きずをつけしごとく自己おのれも然しかせらるべきなり 21 獸畜けものを殺ころす者ものは是これを償つくのふべく人ひとを殺ころす者ものは誅ころさるべきなり 22 外よそ國ぐにの人ひとにも自己おのれの國くにの人ひとにもこの法おきては同一ひとつなり我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり 23 モーセすなはちイスラエルの子孫ひと〴〵にむかひかの營えいの外そとにて詛のろふことをなせし者ものを曳ひきいだして石いしにて擊うてと言いひければイラスエルの子孫ひと〴〵ヱホバのモーセに命めいじたまひしごとく爲なしぬ
 225㌻ 

第25章

1 ヱホバ、シナイ山やまにてモーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵につげて之これに言いふべし我わが汝なんぢらに與あたふる地ちに汝なんぢら至いたらん時ときはその地ちにもヱホバにむかひて安息あんそくを守まもらしむべし 3 六年ねんのあひだ汝なんぢその田野はたけに種播たねまきまた六年ねんのあひだ汝なんぢその菓くだもの園ばたけの物ものを剪かり伐こみてその果みを斂あつむべし〘171㌻〙 4 然されど第だい七年ねんには地ちに安息あんそくをなさしむべし是これヱホバにむかひてする安息あんそくなり汝なんぢその田野はたけに種播たねまくべからずまたその菓くだもの園ばたけの物ものを剪かり伐こむべからず 5 汝なんぢの穀物こくもつの自然おのづから生はえたる者ものは穫かるべからずまた汝なんぢの葡萄樹ぶだうづるの修理ていれなしに結むすべる葡萄ぶだうは斂あつむべからず是これ地ちの安息あんそくの年としなればなり 6 安息あんそくの年としの產物さんぶつは汝なんぢらの食󠄃しよくとなるべしすなはち汝なんぢと汝なんぢの僕しもべと汝なんぢの婢しもめと汝なんぢの傭人やとひゞとと汝なんぢの所󠄃ところに寄寓やどれる他よそ國ぐにの人ひと 7 ならびに汝なんぢの家畜かちくと汝なんぢの國くにの中うちの獸けものみなその產物さんぶつをもて食󠄃しよくとなすべし

8 汝なんぢ安息あんそくの年としを七次󠄄なゝつかぞふべし是これすなはち七年ねんを七なゝ回たびかぞふるなり安息あんそくの年とし七次󠄄なゝつの間あひだはすなはち四十九年ねんなり 9 七月󠄃ぐわつの十とを日かになんぢ喇叭らつぱの聲おとを鳴なりわたらしむべし即すなはち贖罪あがなひの日ひになんぢら國くにの中うちにあまねく喇叭らつぱを吹ふきならさしめ 10 かくしてその第だい五十年ねんを聖󠄃きよめ國こく中ちうの一切すべての人民たみに自由じいうを宣ふれしめすべしこの年としはなんぢらにはヨベルの年としなりなんぢらおのおのその產業さんげふに歸かへりおのおのその家いへにかへるべし 11 その五十年ねんはなんぢらにはヨベルなりなんぢら種播たねまくべからずまた自然おのづから生はえたる物ものを穫かるべからず修理ていれなしになりたる葡萄ぶだうを斂あつむべからず 12 この年としはヨベルにしてなんぢらに聖󠄃きよければなりなんぢらは田野たはたの產物さんぶつをくらふべし

13 このヨベルの年としにはなんぢらおのおのその產業さんげふにかへるべし 14 なんぢの鄰󠄄となりに物ものを賣うりまたは汝なんぢの鄰󠄄となりの手てより物ものを買かふ時ときはなんぢらたがひに相あひ欺あざむくべからず 15 ヨベルの後のちの年としの數󠄄かずにしたがひてなんぢその鄰󠄄となりより買かふことをなすべし彼かれもまたその果みを得うべき年としの數󠄄かずにしたがひてなんぢに賣うることをなすべきなり 16 年としの數󠄄かず多おほきときはなんぢその値あたひを增まし年としの數󠄄かず少すくなきときはなんぢその値あたひを減へらすべし即すなはち彼かれその果みの多た少せうにしたがひてこれを汝なんぢに賣うるべきなり
 226㌻ 
17 汝なんぢらたがひに相あひ欺あざむくべからず汝なんぢの神かみを畏おそるべし我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

18 汝等なんぢらわが法度のりを行おこなひまたわが律法おきてを守まもりてこれを行おこなふべし然しかせば汝なんぢら安泰やすらかにその地ちに住󠄃すむことを得えん 19 地ちはその產物さんぶつを出いださん汝等なんぢらは飽󠄄あくまでに食󠄃くらひて安泰やすらかに其處そこに住󠄃すむことを得うべし 20 汝等なんぢらは我等われらもし第だい七年ねんに種たねをまかずまたその產物さんぶつを斂あつめずば何なにを食󠄃くらはんやと言いふか 21 我われ命めいじて第だい六年ねんに恩澤めぐみを汝等なんぢらに降󠄄くだし三年ねんだけの果みを結むすばしむべし 22 汝等なんぢら第だい八年ねんには種たねを播まかん然されど第だい九年ねんまでその舊ふるき果みを食󠄃くらふことを得えんすなはちその果みのいできたるまで汝なんぢら舊ふるき者ものを食󠄃くらふことを得うべし〘172㌻〙

23 地ちを賣うるには限かぎりなく賣うるべからず地ちは我われの有󠄃ものなればなり汝なんぢらは客旅󠄃たびびとまた寄寓やどれる者ものにして我われとともに在あるなり 24 汝なんぢらの產業さんげふの地ちに於おいては凡すべてその地ちを贖あがなふことを許ゆるすべし 25 汝なんぢの兄弟きやうだいもし零落おちぶれてその產業さんげふを賣うりしことあらばその贖業人あがなひゞとたる親戚しんせききたりてその兄弟きやうだいの賣うりたる者ものを贖あがなふべし 26 若もしまた人ひとの之これを贖あがなふ者ものあらずして己おのれみづから之これを贖あがなふことを得うるにいたらば 27 その賣うりてよりの年としを數󠄄かぞへて之これが餘あまりの分󠄃ぶんをその買かひ主ぬしに償つくのふべし然しかせばその產業さんげふにかへることを得えん 28 然されど若もしこれをその人ひとに償つくのふことを得えずばその賣うりたる者ものは買かひ主ぬしの手てにヨベルの年としまで在ありてヨベルに及およびてもどさるべし彼かれすなはちその產業さんげふにかへることを得えん

29 人ひと石垣いしがきある城󠄃邑まちの內うちの住󠄃ぢう宅たくを賣うることあらんに賣うりてより全󠄃まる一年ねんの間あひだはこれを贖あがなふことを得うべし即すなはち期定さだめの日ひの內うちにその贖あがなひをなすべきなり 30 もし全󠄃まる一年ねんの內うちに贖あがなふことなくばその石垣いしがきある城󠄃邑まちの內うちの家いへは買かひ主ぬしの者ものに確定さだまりて代々よゝながくこれに屬ぞくしヨベルにももどされざるべし
 227㌻ 
31 然されど周󠄃圍󠄃まはりに石垣いしがきあらざる村落むら〳〵の家いへはその國くにの田畝たはたの附屬つき物ものと見做みなすべし是これは贖あがなはるべくまたヨベルにいたりてもどさるべきなり 32 レビ人びとの邑々まち〳〵すなはちレビ人びとの產業さんげふの邑々まち〳〵の家いへはレビ人びと何時いつにでも贖あがなふことを得うべし 33 人ひともしレビ人びとの產業さんげふの邑まちにおいてレビ人びとより家いへを買かふことあらば彼かれの賣うりたる家いへはヨベルにおよびて返󠄄もどさるべし其そはレビ人びとの邑々まち〳〵の家いへはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに是これがもてる產業さんげふなればなり 34 但たゞしその邑々まち〳〵の郊地かうちの田畝たはたは賣うるべからず是これその永久えいきうの產業さんげふなればなり

35 汝なんぢの兄弟きやうだい零落おちぶれかつ手て慄ふるひて汝なんぢの傍かたはらにあらば之これを扶助たすけ之これをして客旅󠄃たびゞとまたは寄寓やどれる者もののごとくに汝なんぢとともにありて生命いのちを保たもたしむべし 36 汝なんぢの兄弟きやうだいより利りをも息そくをも取とるべからず神かみを畏おそるべしまた汝なんぢの兄弟きやうだいをして汝なんぢとともにありて生命いのちを保たもたしむべし 37 汝なんぢかれに利りをとりて金かねを貸かすべからずまた益えきを得えんとて食󠄃物しよくもつを貸かすべからず 38 我われは汝等なんぢらの神かみヱホバにしてカナンの地ちを汝なんぢらに與あたへ且かつなんぢらの神かみとならんとて汝なんぢらをエジプトの國くにより導󠄃みちびきいだせし者ものなり

39 汝なんぢの兄弟きやうだい零落おちぶれて汝なんぢに身みを賣うることあらば汝なんぢこれを奴隸どれいのごとくに使󠄃役つかふべからず 40 彼かれをして傭人やとひゞとまたは寄寓やどれる者もののごとくにして汝なんぢとともに在あらしめヨベルの年としまで汝なんぢに仕つかへしむべし 41 其時そのときには彼かれその子女こどもとともに汝なんぢの所󠄃ところより出いで去さりその一族ぞくにかへりその父󠄃祖ふそ等たちの產業さんげふに歸かへるべし〘173㌻〙 42 彼かれらはエジプトの國くにより我わが導󠄃みちびき出いだせし我われの僕しもべなれば身みを賣うりて奴隸どれいとなる可べからず 43 汝なんぢ嚴きびしく彼かれを使󠄃つかふべからず汝なんぢの神かみを畏おそるべし 44 汝なんぢの有󠄃もつ奴隸どれいは男女なんによともに汝なんぢの四周󠄃まはりの異邦󠄆人いはうじんの中うちより取とるべし男女なんによの奴隸どれいは是かゝる者ものの中うちより買かふべきなり 45 また汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる異邦󠄆人いはうじんの子女こどもの中うちよりも汝なんぢら買かふことを得うまた彼等かれらの中うち汝なんぢらの國くにに生うまれて汝なんぢらと偕ともに居をる人々ひと〴〵の家いへよりも然しかり彼等かれらは汝なんぢらの所󠄃有󠄃もちものとなるべし
 228㌻ 
46 汝なんぢら彼かれらを獲えて汝なんぢらの後のちの子孫しそんの所󠄃有󠄃もちものに遺󠄃のこし之これに彼等かれらを有󠄃たもちてその所󠄃有󠄃もちものとなさしむることを得うべし彼等かれらは永ながく汝なんぢらの奴隸どれいとならん然されど汝なんぢらの兄弟きやうだいなるイスラエルの子孫ひと〴〵をば汝等なんぢらたがひに嚴きびしく相あひ使󠄃つかふべからず

47 汝なんぢの中うちなる客旅󠄃たびゞと又󠄂または寄寓やどれる者ものにして富とみを致いたしその傍かたはらに住󠄃すめる汝なんぢの兄弟きやうだい零落おちぶれて汝なんぢの中うちなるその客旅󠄃たびゞとあるひは寄寓やどれる者ものあるひは客旅󠄃たびゞとの家いへの分󠄃支󠄂わかれなどに身みを賣うることあらば 48 その身みを賣うりたる後のちに贖あがなはるゝことを得うその兄弟きやうだいの一人ひとりこれを贖あがなふべし 49 その伯叔をぢまたは伯叔をぢの子ここれを贖あがなふべくその家いへの骨こつ肉󠄁にくの親しんたる者ものこれを贖あがなふべしまた若もし能よくせば自みづから贖あがなふべし 50 然しかる時ときは彼かれ己おのれが身みを賣うりたる年としよりヨベルの年としまでをその買かひ主ぬしとともに數󠄄かぞへその年としの數󠄄かずにしたがひてその身みの代しろの金かねを定さだむべしまたその人ひとに仕つかへし日ひは人ひとを傭やとひし日ひのごとくに數󠄄かぞふべきなり 51 若もしなほ遺󠄃のこれる年とし多おほからばその數󠄄かずにしたがひまたその買かはれし金かねに照てらして贖あがなの金かねをその人ひとに償はらふべし 52 若もしまたヨベルの年としまでに遺󠄃のこれる年とし少すくなからばその人ひととともに計算けいさんをなしその年ねん數󠄄すうにてらして贖あがなひの金かねを之これに償はらふべし 53 彼かれのその人ひとに仕つかふる事ことは歳とし雇󠄃やとひの傭人やとひゞとのごとくなるべし汝なんぢの目めの前󠄃まへにおいて彼かれを嚴きびしく使󠄃つかはしむべからす 54 彼かれもし斯かく贖あがなはれずばヨベルのの年としにいたりてその子女こどもとともに出いづべし 55 是これイスラエルの子孫ひと〴〵は我われの僕しもべなるに因よる彼等かれらはわが僕しもべにして我わがエジプトの地ちより導󠄃みちびき出いだせし者ものなり我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり

第26章

1 汝なんぢら己おのれのために偶像󠄃ぐうざうを作つくり木もく像󠄃ざうを雕刻󠄂きざむべからず柱󠄃はしらの像󠄃ざうを堅たつべからずまた汝なんぢらの地ちに石像󠄃せきざうを立たてて之これを拜をがむべからず其そは我われは汝なんぢらの神かみヱホバなればなり 2 汝等なんぢらわが安息日あんそくにちを守まもりわが聖󠄃所󠄃きよきところを敬うやまふべし我われはヱホバなり
 229㌻ 

3 汝等なんぢらもしわが法令のりにあゆみ吾わが誡命いましめを守まもりてこれを行おこなはゞ 4 我われその時候とき〴〵に雨あめを汝なんぢらに與あたふべし地ちはその產物さんぶつを出いだし田野はたけの樹木きゞはその實みを結むすばん 5 是こゝをもて汝なんぢらの麥むぎ打うちは葡萄ぶだうを斂あつむる時ときにまで及および汝なんぢらが葡萄ぶだうを斂あつむる事ことは種播たねまき時どきにまでおよばん汝等なんぢらは飽󠄄あくまでに食󠄃物しよくもつを食󠄃くらひ汝なんぢらの地ちに安泰やすらかに住󠄃すむことを得うべし 6 我われ平󠄃和へいわを國くにに賜たまふべければ汝等なんぢらは安やすんじて寢ねむることを得えん汝等なんぢらを懼おそれしむる者ものなかるべし我われまた猛たけき獸けものを國くにの中うちより除のぞき去さらん劍つるぎなんぢらの國くにを行ゆきめぐることも有󠄃あらじ〘174㌻〙 7 汝等なんぢらはその敵てきを逐󠄃おはん彼等かれらは汝等なんぢらの前󠄃まへに劍つるぎに殞たふるべし 8 汝なんぢらの五人にんは百人にんを逐󠄃おひ汝なんぢらの百人にんは萬人まんにんを逐󠄃おふあらん汝なんぢらの敵てきは皆みな汝なんぢらの前󠄃まへに劍つるぎに殞たふれん 9 我われなんぢらを眷かへりみ汝なんぢらに子こを生うむこと多おほからしめて汝等なんぢらを增まし汝なんぢらとむすびしわが契󠄅約けいやくを堅かたうせん 10 汝等なんぢらは舊ふるき穀物こくもつを食󠄃くらふ間うちにまた新あたらしき者ものを穫えてその舊ふるき者ものを出いだすに至いたらん 11 我われわが幕屋まくやを汝なんぢらの中うちに立たてん我わが心こゝろ汝なんぢらを忌いみきらはじ 12 我われなんぢらの中うちに步あゆみまた汝なんぢらの神かみとならん汝なんぢらはまたわが民たみとなるべし 13 我われは汝なんぢらの神かみヱホバ汝なんぢらをエジプトの國くにより導󠄃みちびき出いだしてその奴隸どれいたることを免まぬかれしめし者ものなり我われは汝なんぢらの軛くびきの橫よこ木ぎを碎くだき汝なんぢらをして眞󠄃直ますぐに立たちて步あるく事ことを得えせしめたり

14 然されど汝等なんぢらもし我われに聽きゝしたがふ事ことをなさずこの諸もろ〳〵の誡命いましめを守まもらず 15 わが法度のりを蔑如ないがしろにしまた心こゝろにわが律法おきてを忌いみきらひて吾わが諸もろ〳〵の誡命いましめをおこなはず却かへつてわが契󠄅約けいやくを破やぶることをなさば 16 我われもかく汝なんぢらになさんすなはち我われなんぢらに驚恐おそれを蒙かうむらしむべし癆瘵らうさいと熱病ねつびやうありて目めを壞ほろぼし靈魂たましひを憊󠄂つかれ果はてしめん汝なんぢらの種たね播まくことは徒然いたづらなり汝なんぢらの敵てきこれを食󠄃くらはん 17 我われわが面かほをなんぢらに向むけて攻せめん汝なんぢらはその敵てきに殺ころされんまた汝なんぢらの惡にくむ者もの汝なんぢらを治をさめん汝なんぢらはまた追󠄃おひものなきに逃󠄄にげん
 230㌻ 
18 汝なんぢら若もしかくのごとくなるも猶󠄅なほ我われに聽きゝしたがはずば我われ汝なんぢらの罪つみを罰ばつする事ことを七倍ばい重おもくすべし 19 我われなんぢらが勢力ちからとして誇ほこるところの者ものをほろぼし汝なんぢらの天てんを鐵てつのごとくに爲なし汝なんぢらの地ちを銅あかゞねのごとくに爲せん 20 汝等なんぢらが力ちからを用もちふる事ことは徒然いたづらなるべし即すなはち地ちはその產物さんぶつを出いださず國くにの中うちの樹きはその實みを結むすばざらん

21 汝なんぢらもし我われに敵てきして事ことをなし我われに聽きゝしたがふことをせずば我われなんぢらの罪つみにしたがひて七倍ばいの災わざはひを汝なんぢらに降󠄄くださん 22 我われまた野や獸じうを汝なんぢらの中うちに遣󠄃おくるべし是等これらの者もの汝なんぢらの子女こどもを攫とりくらひ汝なんぢらの家畜かちくを噬かみころしまた汝なんぢらの數󠄄かずを寡すくなくせん汝なんぢらの大路おほぢは通󠄃とほる人ひとなきに至いたらん〘175㌻〙

23 我われこれらの事ことをもて懲こらすも汝なんぢら改あらためずなほ我われに敵てきして事ことをなさば 24 我われも汝なんぢらに敵てきして事ことをなし汝なんぢらの罪つみを罰ばつすることをまた七倍ばいおもくすべし 25 我われ劍つるぎを汝なんぢらの上うへにもちきたりて汝なんぢらの背はい約やくの怨あたを報かへさんまた汝なんぢらがその邑々まち〳〵に集あつまる時ときは汝なんぢらの中うちに我われ疫病えきびやうを遣󠄃おくらん汝なんぢらはその敵てきの手てに付わたされん 26 我われなんぢらが杖つゑとするパンを打うちくだかん時とき婦󠄃人をんな十人にん一箇ひとつの爐ろにて汝なんぢらのパンを燒やき之これを稱󠄄はかりて汝なんぢらに付わたさん汝等なんぢらは食󠄃くらふも飽󠄄あかざるべし

27 汝なんぢらもし是かくのごとくなるも猶󠄅なほ我われに聽きゝしたがふことをせず我われに敵てきして事ことをなさば 28 我われも汝なんぢらに敵てきし怒いかりて事ことをなすべし我われすなはち汝なんぢらの罪つみをいましむることを七倍ばいおもくせん 29 汝なんぢらはその男子むすこの肉󠄁にくを食󠄃くらひまたその女子むすめの肉󠄁にくを食󠄃くらふにいたらん 30 我われなんぢらの崇邱たかきところを毀こぼち汝なんぢらの柱󠄃はしらの像󠄃ざうを斫きりたふし汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうの尸しかばねの上うへに汝なんぢらの死體しかばねを投なげすて吾わが心こゝろに汝なんぢらを忌いみきらはん 31 またなんぢらの邑々まち〳〵を滅ほろぼし汝なんぢらの聖󠄃所󠄃きよきところを荒あらさんまた汝なんぢらの祭物そなへものの馨かうばしき香にほひを聞かゞじ
 231㌻ 
32 我われその地ちを荒あらすべければ汝なんぢらの敵てきの其處そこに住󠄃すめる者ものこれを奇あやしまん 33 我われなんぢらを國々くに〴〵に散ちらし劍つるぎをぬきて汝なんぢらの後あとを追󠄃おはん汝なんぢらの地ちは荒あれ汝なんぢらの邑々まち〳〵は亡ほろびん

34 斯かくその地ち荒あらはてゝ汝なんぢらが敵てきの國くにに居をらんその間あひだ地ちは安息あんそくを樂たのしまん即すなはち斯かゝる時ときはその地ちやすみて安息あんそくを樂たのしむべし 35 是これはその荒あれてをる日ひの間あひだ息やすまん汝なんぢらが其處そこに住󠄃すみたる間あひだは汝なんぢらの安息あんそくに此この休息やすみを得えざりしなり 36 また汝なんぢらの中うちの遺󠄃のこれる者ものにはその敵てきの地ちにおいて我われこれに恐懼おそれを懷いだかしめん彼等かれらは木葉このはの搖うごく聲おとにもおどろきて逃󠄄にげその逃󠄄にぐる事ことは劍つるぎをさけて逃󠄄にぐるがごとくまた追󠄃おふものもなきに顚沛こけまろばん 37 彼等かれらは追󠄃おふものも無なきに劍つるぎの前󠄃まへにあるが如ごとくたがひに相あひつまづきて倒たふれん汝等なんぢらはその敵てきの前󠄃まへに立たつことを得えじ 38 なんぢ等らはもろもろの國くにの中うちにありて滅ほろびうせんなんぢらの敵てきの地ちなんぢらを呑のみつくすべし 39 なんぢらの中うちの遺󠄃のこれる者ものはなんぢらの敵てきの地ちにおいてその罪つみの中うちに痩やせ衰󠄄おとろへまた己おのれの身みにつけるその先祖せんぞ等たちの罪つみの中うちに痩やせ衰󠄄おとろへん

40 かくて後のち彼かれらその罪つみとその先祖せんぞ等たちの罪つみおよび己おのれが我われに悸もとりし咎とがと我われに敵てきして事ことをなせし事ことを懺悔ざんげせん 41 我われも彼等かれらに敵てきして事ことをなし彼かれらをその敵てきの地ちに曳ひきいたりしが彼かれらの割󠄅禮かつれいを受うけざる心こゝろをれて卑ひくくなり甘あまんじてその罪つみの罰ばつを受うくるに至いたるべければ 42 我われまたヤコブとむすびし吾わが契󠄅約けいやくおよびイサクとむすびし吾わが契󠄅約けいやくを追󠄃憶おもひいだしまたアブラハムとむすびしわが契󠄅約けいやくを追󠄃憶おもひいだし且かつその地ちを眷顧󠄃かへりみん〘176㌻〙 43 彼等かれらその地ちを離はなるべければ地ちは彼等かれらの之これに居をる者ものなくして荒あれてをる間あひだその安息あんそくをたのしまん彼等かれらはまた甘あまんじてその罪つみの罰ばつを受うけん是これは彼等かれらわが律法おきてを蔑如ないがしろにしその心こゝろにわが法度のりを忌いみきらひたればなり 44 かれ等ら斯かくのごときに至いたるもなほ我われ彼かれらが敵てきの國くににをる時ときにこれを棄すてずまたこれを忌いみきらはじ斯かく我われかれらを滅ほろぼし盡つくしてわがかれらと結むすびし契󠄅約けいやくをやぶることを爲せざるべし我われは彼かれらの神かみヱホバなり
 232㌻ 
45 我われかれらの先祖せんぞ等たちとむすびし契󠄅約けいやくをかれらのために追󠄃憶おもひいださん彼かれらは前󠄃さきに我わがその神かみとならんとて國々くに〴〵の人ひとの目めの前󠄃まへにてエジプトの地ちより導󠄃みちびき出いだせし者ものなり我われはヱホバなり

46 是等これらはすなはちヱホバがシナイ山やまにおいて己おのれとイスラエルの子孫ひと〴〵の間あひだにモーセによりて立たてたまひし法度のりと條規さだめと律法おきてなり

第27章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵につげてこれに言いへ人ひともし誓願せいぐわんをかけなばなんぢの估價ねづもりにしたがひてヱホバに獻納󠄃をさめ物ものをなすべし 3 なんぢの估價ねづもりはかくすべしすなはち二十歳さいより六十歳さいまでは男をとこには其その價ねを聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがひて五十シケルに估つもり 4 女をんなにはその價ねを三十シケルに估つもるべし 5 また五歳さいより二十歳さいまでは男をとこにはその價ねを二十シケルに估つもり女をんなには十シケルに估つもるべし 6 また一箇いつか月󠄃げつより五歳さいまでは男をとこにはその價ねを銀ぎん五シケルに估つもり女をんなにはその價ねを銀ぎん三シケルに估つもるべし 7 また六十歳さいより上うへは男をとこにはその價ねを十五シケルに估つもり女をんなには十シケルに估つもるべし 8 その人ひともし貧󠄃まづしくして汝なんぢの估價ねづもりに勝󠄃たへざる時ときは祭司さいしの前󠄃まへにいたり祭司さいしの估價ねづもりをうくべきなり祭司さいしはその誓願せいぐわん者しやの力ちからにしたがひて估價ねづもりをなすべし

9 人ひともしそのヱホバに禮物そなへものとして献さゝぐることを爲なすところの牲畜けものの中うちを取とり誓願せいぐわんの物ものとなしてヱホバに献さゝぐる時ときは其その物ものは都すべて聖󠄃きよし 10 之これを更󠄃あらたむべからずまた佳よきを惡あしきに惡あしきを佳よきに易かふべからず若もし牲畜けものをもて牲畜けものに易かふることをせば其それと其それに易かへたる者ものともに聖󠄃きよくなるべし 11 もし人ひとのヱホバに禮物そなへものとして獻さゝぐることを爲せざるところの汚けがれたる畜けものの中うちならばその畜けものを祭司さいしの前󠄃まへに牽󠄁ひきいたるべし 12 祭司さいしはまたその佳よし惡あしにしたがひてこれが估價ねづもりをなすべし即すなはちその價ねは祭司さいしの估つもるところによりて定さだむべきなり
 233㌻ 
13 その人ひと若もしこれを贖あがなはんとせばその估つもれる價ねにまた之これが五分󠄃ぶんの一を加くはふべし〘177㌻〙

14 また人ひともしその家いへをヱホバに聖󠄃別きよめさゝげたる時ときは祭司さいしその佳よし惡あしにしたがひて之これが估價ねづもりを爲なすべし即すなはちその價ねは祭司さいしの估つもるところによりて定さだむべきなり 15 その人ひともし家いへを贖あがなはんとせばその估價ねづもりの金かねにまた之これが五分󠄃ぶんの一を加くはふべし然しかせば是これは自分󠄃おのれの有󠄃ものとならん

16 人ひともしその遺󠄃ゐ業げふの田野たはたの中うちをヱホバに獻さゝぐる時ときは其處そこに撒まかるゝ種たねの多少かさにしたがひてこれが估價ねづもりをなすべし即すなはち大おほい麥むぎの種たね一ホメルを五十シケルに算かぞふべきなり 17 もしその田野たはたをヨベルの年としより獻さゝげたる時ときはその價ねは汝なんぢの估つもれる所󠄃ところによりて定さだむべし 18 もし又󠄂またその田野でんやをヨベルの後のちに獻さゝげたる時ときは祭司さいしそのヨベルの年としまでに遺󠄃のこれる年としの數󠄄かずにしたがひてその金かねを算かぞへこれに準じゆんじてその估價ねづもりを減へらすべし 19 その田野たはたを獻さゝげたる者もの若もしこれを贖あがなはんとせばその估價ねづもりの金かねの五分󠄃ぶんの一をこれに加くはふべし然しかせば是これはその人ひとに歸きせん 20 然されど若もしその田野たはたを贖あがなふことをせず又󠄂またはこれを他ほかの人ひとに賣うることをなさば再ふたゝび贖あがなふことを得えじ 21 その田野たはたはヨベルにおよびて出いできたる時ときは永ながく奉納󠄃をさめたる田野たはたのごとくヱホバに歸きして聖󠄃きよき者ものとなり祭司さいしの產業もちものとならん 22 若もしまた自己おのが買かひたる田野たはたにしてその遺󠄃ゐ業げふにあらざる者ものをヱホバに獻さゝげたる時ときは 23 祭司さいしその人ひとのために估價ねづもりしてヨベルの年としまでの金かねを推算かぞふべし彼かれは汝なんぢの估つもれる金かね高だかをその日ひヱホバにたてまつりて聖󠄃物きよきものとなすべし 24 ヨベルの年としにいたればその田野たはたは賣うり主ぬしなるその本來もとの所󠄃有󠄃主もちぬしに歸かへるべし 25 汝なんぢの估價ねづもりはみな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルにしたがひて爲なすべし二十ゲラを一シケルとなす

26 但たゞし牲畜けものの初子うひごはヱホバに歸きすべき初子うひごなれば何人たれもこれを獻さゝぐべからず牛うしにもあれ羊ひつじにもあれ是これはヱホバの所󠄃屬ものなり
 234㌻ 
27 若もし汚けがれたる畜けものならば汝なんぢの估價ねづもりにしたがひこれにその五分󠄃ぶんの一を加くはへてその人ひとこれを贖あがなふべし若もしこれを贖あがなふことをせずば汝なんぢの估價ねづもりにしたがひて之これを賣うるべし

28 但たゞし人ひとがその凡すべて有󠄃もてる物ものの中うちより取とりて永ながくヱホバに納󠄃をさめたる奉納󠄃物をさめものは人ひとにもあれ畜けものにもあれその遺󠄃ゐ業げふの田野たはたにもあれ一切すべて賣うるべからずまた贖あがなふべからず奉納󠄃物をさめものはみなヱホバに至聖󠄃物いときよきものたるなり 29 また人ひとの中うち永ながく奉納󠄃をさめられて奉納󠄃物をさめものとなれる者ものも贖あがなふべからず必かならず殺ころすべし

30 地ちの十分󠄃ぶんの一は地ちの產物さんぶつにもあれ樹きの果みにもあれ皆みなヱホバの所󠄃屬ものにしてヱホバに聖󠄃きよきなり 31 人ひともしその獻さゝぐる十分󠄃ぶんの一を贖あがなはんとせば之これにまたその五分󠄃ぶんの一を加くはふべし〘178㌻〙 32 牛うしまたは羊ひつじの十分󠄃ぶんの一については凡すべて杖つゑの下したを通󠄃とほる者ものの第だい十番ばんにあたる者ものはヱホバに聖󠄃きよき者ものなるべし 33 その佳よし惡あしをたづぬべからずまた之これを易かふべからず若もしこれを易かふる時ときは其それとその易かへたる者ものともに聖󠄃きよき者ものとなるべしこれを贖あがなふことを得えず

34 是等これらはヱホバがシナイ山やまにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵のためにモーセに命めいじたまひし誡命いましめなり〘179㌻〙
 235㌻